六角ボルト・キャップボルト・フランジボルトの違い比較
六角ボルト、キャップボルト、フランジボルトは、いずれも機械部品や構造物の締結に使われるボルトです。違いは、頭部形状、使用工具、座面の受け方にあります。六角ボルトは外側から工具を掛ける標準的な締結向き、キャップボルトは六角穴で締める省スペースかつ高強度締結向き、フランジボルトは座面を広く受けて組み付けしやすい締結向きです。
商品比較表
| 比較項目 | 六角ボルト 全ねじ(並目) | キャップボルト(並目) | フランジボルト(2種 セレート付) |
|---|---|---|---|
| 品質・寸法 | 規格はJIS B 1180六角ボルトです。頭部が六角形で、スパナやレンチを外側から掛けて締め付けます。材質は鉄、SUS、黄銅など、強度区分は鉄4.8、SUS A2-50などが確認できます。取り扱いサイズはネジ径M2からM12、長さ2から150です。 | 規格はJIS B 1176六角穴付きボルトで、ISO4762 Hexagon socket head cap screwsと同等です。円筒形の頭部に六角穴があり、六角レンチで締め付けます。材質は鉄、SUS、黄銅など、強度区分は鉄10.9、12.9、SUS A2-70などが確認できます。取り扱いサイズはネジ径M1.4からM64、長さ2.5から650です。 | 頭部下にフランジと呼ばれるつばを持つボルトです。フランジボルトはJIS上ではフランジ付き六角ボルトと呼ばれ、規格上は1種と2種があります。現在使用されるフランジボルトは2種が中心です。指定品は2種セレート付で、座面の広さとセレートによる食い付きが特徴です。 |
| サイズ・規格 | 並目の六角ボルト全ねじです。全ねじは首下全体にねじがあるため、薄板や複数部材の締結、ナット位置の調整がしやすい形状です。選定時は呼び径、ピッチ、首下長さ、材質、表面処理、相手ナットの強度区分を合わせます。 | 並目のキャップボルトです。六角穴付きボルト、キャップスクリュー、ソケットスクリューとも呼ばれます。小径から大径、短尺から長尺まで範囲が広く、機械装置や治具で使いやすい形状です。選定時は呼び径、長さ、ピッチ、六角穴サイズ、強度区分を確認します。 | 2種セレート付のフランジボルトです。座金を一体化したような広い座面を持つため、ワッシャーを別に入れにくい箇所や、組立点数を減らしたい箇所に向きます。セレート付は相手材へ跡が残る場合があるため、塗装面や化粧面では注意が必要です。 |
| 用途・選定注意点 | 一般構造物、設備、架台、ブラケット、カバー固定など、外側から工具を掛けられる標準的な締結に向きます。ナットや平ワッシャー、スプリングワッシャーとの組み合わせ自由度が高い一方、工具を回す外周スペースが必要です。 | 機械部品、金型、治具、狭い場所、外観をすっきりさせたい箇所に向きます。外周に工具を掛けないため、周辺スペースを抑えた設計に向きます。強く締め付けやすい反面、六角穴サイズに合わない工具や過大トルクでは穴なめに注意します。 | 自動車部品、機械カバー、板金部品、量産組立など、作業性と座面安定を重視する箇所に向きます。フランジで座面を広く受けられ、セレート付は緩み対策として検討しやすい形状です。ただし相手材表面への傷や塗膜への影響を確認してください。 |
選び方のポイント
標準的な締結で、スパナやレンチを外側から掛けられる場合は六角ボルトを基準にします。ナットや座金との組み合わせで調整しやすく、補修や現物合わせにも向きます。
外周に工具を掛けるスペースが少ない場合や、強い締め付け、機械部品らしい外観を重視する場合はキャップボルトを選びます。六角穴に合った工具を使い、差し込み不足や斜め掛けを避けることが重要です。
座面を広く受けたい場合、ワッシャーを別に組み込みたくない場合、組立作業を効率化したい場合はフランジボルトが候補になります。セレート付は緩み対策として使いやすい一方、相手材への傷やへこみを確認して選定してください。
おすすめ商品の結論
汎用性と置き換えやすさを重視するなら六角ボルト 全ねじ(並目)、省スペースで高強度な締結を重視するならキャップボルト(並目)、座面の安定と組立作業性を重視するならフランジボルト(2種 セレート付)が選びやすい候補です。既設品の交換では、呼び径、ピッチ、首下長さ、全ねじまたは半ねじ、材質、表面処理、強度区分、相手材への傷の可否を確認してください。
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