六角穴付きボルト比較表|頭部形状・強度区分・省スペース締結の調達仕様
六角穴付きボルトは、機械装置、治具、ロボット、金型、搬送設備で多く使う高締付力のボルトです。
頭部外側に工具を掛けないため、狭い箇所や座ぐり穴の締結に向きます。
調達時は、呼び径、長さ、材質、表面処理、強度区分、頭部高さ、頭径、六角穴サイズを確認します。
仕様照合しやすい記事構成
このページは、調達担当者様が見積依頼、代替品確認、図面照合、社内説明に使いやすいように整理しています。
頭部形状ごとに、使用部位、選定基準、変更してはいけない条件を分けています。
比較対象は、キャップボルト、ローヘッド、極低頭、極薄ローヘッド、スリムヘッド、小頭CAP、小頭ローヘッドなどです。
六角穴付きボルトの選定マップ
標準CAPを選定します。機械フレーム、金型、ブラケット固定に向きます。
ローヘッド、極低頭、極薄ローヘッドを選定します。カバー内側や干渉部に向きます。
小頭CAP、小頭ローヘッドを選定します。狭い座面や小型部品に向きます。
スリムヘッドやシンヘッドを選定します。露出部、操作部、意匠部に向きます。
ステンレス、SUS316L、チタンを確認します。水回り、屋外、薬液周辺に向きます。
ばね座金、皿バネ座金、ノルトロックワッシャー、ねじロック材を検討します。
工程で使用する主な商品






頭部形状別の使い分け
標準CAP
締付力を優先する標準品です。
強度区分10.9、12.9などの確認が重要です。
ローヘッド
頭部高さを抑える仕様です。
工具穴が小さくなるため、締付トルクを確認します。
極低頭・極薄
干渉を避けたい箇所に使います。
高軸力が必要な箇所では標準CAPと比較します。
小頭CAP
頭径を小さくした仕様です。
座面が狭いため、相手材の陥没を確認します。
スリムヘッド
外観と省スペースを重視する箇所に向きます。
周辺部品との干渉確認が重要です。
シンヘッド
薄頭の意匠部、操作部、装置外装に向きます。
強度要求が高い箇所では代替可否を確認します。
工程1:機械フレームと取付ブラケットの高締付力固定
工程名
機械フレームと取付ブラケットの固定工程。
工程内容(仕様書ベース)
ベースフレーム、支柱、ブラケット、補強板を六角穴付きボルトで固定します。
組立後の剛性と位置ずれ防止を重視します。
なぜ必要か
フレーム締結部のゆるみや位置ずれは、設備精度と安全性に影響します。
高い締付力を安定して得るため、標準CAPを選定します。
使用製品
キャップボルト(並目)。
必要に応じて平ワッシャー、ばね座金、ノルトロックワッシャーを併用します。
用途・役割
ブラケットとフレームを高い締付力で固定します。
設備稼働時の振動による位置ずれを防ぎます。
選定基準
調達担当者様が確認する項目
- 呼び径、首下長さ、ピッチ。
- 強度区分と材質。
- 表面処理と防錆条件。
- ワッシャー併用の有無。
- 小箱数量、バラ購入、予備数。
引用仕様書名または参考基準名
JIS B 1176 六角穴付きボルト。
ISO 4762 Hexagon socket head cap screws。
次工程
カバー内側と省スペース部の低頭固定工程へ進みます。
工程で使用する商品

フレームとブラケットを高い締付力で固定します。調達時は呼び径、首下長さ、強度区分、表面処理を確認します。

座面の陥没を抑え、締付力を安定させます。相手材がアルミの場合は特に確認します。

軽度なゆるみ対策として併用します。振動条件が厳しい場合は別方式を検討します。
工程2:カバー内側と摺動部近くの低頭ボルト固定
工程名
カバー内側と摺動部近くの低頭固定工程。
工程内容(仕様書ベース)
薄型カバー、装置外装、搬送物が近い部位を固定します。
頭部の突出を抑え、干渉を防ぎます。
なぜ必要か
標準CAPでは頭部が高く、搬送物やカバーに干渉する場合があります。
ローヘッドや極低頭を使うことで、省スペース化できます。
使用製品
ローヘッドキャップボルト。
極低頭キャップボルト。
極薄ローヘッドキャップボルト。
用途・役割
薄型カバーとフレームを固定します。
摺動部や搬送物との接触を防ぎます。
選定基準
調達担当者様が確認する項目
- 頭部高さ。
- 頭径。
- 六角穴サイズ。
- 必要締付トルク。
- 標準CAPからの置き換え可否。
引用仕様書名または参考基準名
JIS B 1176 六角穴付きボルト。
装置外装設計標準。
次工程
小型ブラケットと狭小座面の小頭ボルト固定工程へ進みます。
工程で使用する商品

カバー内側の突出を抑えて固定します。調達時は頭部高さと締付トルクを確認します。

搬送物との引っ掛かりを防ぐために使用します。必要軸力が高い場合は注意します。

最小限の頭部高さが必要な薄型パネルに使用します。座面強度を確認します。
工程3:小型ブラケットと狭小座面の小頭ボルト固定
工程名
小型ブラケットと狭小座面の小頭ボルト固定工程。
工程内容(仕様書ベース)
小型センサー、治具部品、狭い座面のブラケットを固定します。
頭径を小さくして、周辺部品との干渉を防ぎます。
なぜ必要か
標準CAPの頭径では、長穴、端面、リブ、曲げ部に干渉する場合があります。
小頭CAPを使うと、座面が狭い部位でも締結できます。
使用製品
キャップボルト小頭。
小頭ローヘッドCAP。
小頭NSDヘッドCAP。
用途・役割
小型ブラケットを省スペースで固定します。
センサー位置のずれを防ぎます。
選定基準
調達担当者様が確認する項目
- 頭径が座面に収まること。
- 座面圧で相手材が陥没しないこと。
- 六角穴サイズに合う工具を準備できること。
- 標準CAPからの置き換え時に締付力が不足しないこと。
引用仕様書名または参考基準名
JIS B 1176 六角穴付きボルト。
センサーブラケット取付仕様書。
次工程
外観面と操作部の薄頭ボルト固定工程へ進みます。
工程で使用する商品

狭い座面の小型ブラケットを固定します。調達時は頭径と座面幅を確認します。

頭径と頭部高さの両方を抑えたい部位で使用します。

省スペース設計で小径頭が必要な固定部に使用します。
工程4:外観面・操作部・装置外装の薄頭ボルト固定
工程名
外観面・操作部・装置外装の薄頭ボルト固定工程。
工程内容(仕様書ベース)
装置外装、操作パネル、保護カバー、意匠面の部品を固定します。
引っ掛かりと外観段差を抑えます。
なぜ必要か
人が触れる箇所では、頭部の出っ張りが作業性と安全性に影響します。
薄頭タイプを使うと、外観と作業性を両立できます。
使用製品
シンヘッドTH-TP-Mタイプ。
スリムヘッド小ねじ。
六角穴付き小ねじ。
用途・役割
装置外装を薄頭で固定します。
作業者の手袋や清掃具の引っ掛かりを防ぎます。
選定基準
調達担当者様が確認する項目
- 頭部高さ。
- 外観色。
- 工具サイズ。
- カバー裏側の干渉。
- 材質と表面処理の指定。
引用仕様書名または参考基準名
装置外装設計標準。
JIS B 1176 六角穴付きボルト。
次工程
耐食環境と特殊材質の六角穴付きボルト選定へ進みます。
工程で使用する商品

装置外装の段差を抑えて固定します。外観色と頭部高さを確認します。

小型パネルや操作部品を低い頭部で固定します。外装面の引っ掛かりと周辺部品との干渉を抑えます。

外装の引っ掛かりを抑えたい箇所で使用します。
工程5:耐食環境・高温環境・特殊材質の六角穴付きボルト選定
工程名
耐食環境・高温環境・特殊材質の六角穴付きボルト選定工程。
工程内容(仕様書ベース)
水回り、屋外、薬液周辺、高温部、クリーン環境で使用するボルト材質を選定します。
強度だけでなく、腐食、電食、温度、清浄度を確認します。
なぜ必要か
標準の鉄ボルトでは腐食や固着が起きる場合があります。
ステンレス、SUS316L、チタン、特殊合金の選定で保全性を高めます。
使用製品
ステンレス六角穴付きボルト。
SUS316L六角穴付きボルト。
チタン六角穴付きボルト。
高強度ステンレスボルト。
用途・役割
腐食環境で設備部品を固定します。
交換時の固着を防ぎ、保全作業を安定させます。
選定基準
調達担当者様が確認する項目
- 薬液名と濃度。
- 屋内か屋外か。
- 相手材の材質。
- 焼付き防止の要否。
- 強度区分と耐食性の優先順位。
引用仕様書名または参考基準名
JIS B 1176 六角穴付きボルト。
ISO 4762 Hexagon socket head cap screws。
設備防錆仕様書。
次工程
調達仕様の最終確認と代替品確認へ進みます。
工程で使用する商品

材質をステンレスや特殊材に変更して、耐食環境で使用します。

耐食性と強度の両方を確認したい設備固定部で候補になります。

軽量化や耐食性が必要な箇所で、相手材との電食を確認して選定します。
調達担当者様向けまとめ
六角穴付きボルトは、頭部形状、材質、強度区分を間違えると、締付力不足、干渉、工具破損、座面陥没、腐食につながります。
代替品を検討する場合は、呼び径、ピッチ、首下長さ、材質、強度区分、表面処理、頭部高さ、頭径、六角穴サイズを変えないことが基本です。
高締付力が必要な工程では標準CAPを選定します。
省スペースが必要な工程ではローヘッド、極低頭、小頭、シンヘッドを検討します。
腐食環境ではステンレス、SUS316L、チタン、高強度ステンレスを確認します。
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