半導体・蓄電池市場の拡大で変わる製造業のねじ調達|設備投資を支える締結部品の選定ポイント
はじめに
PwC Japanグループの「半導体業界はAIだけを見ていてよいのか――電池・電源産業がもたらす次の成長機会」では、AIを支える電池・電源インフラまで成長領域が広がる可能性を整理しています。今回は、製造業の調達担当者様が設備投資の変化を、ねじ・締結部品の安定調達へどうつなげるかを考えます。
記事の要点
- 電池需要が複数産業へ拡大世界の電池需要は2024年に1TWhを超え、EVに加えて定置用蓄電、データセンター電源、再生可能エネルギー、産業機器などへ用途が広がっています。
- 量産競争では中国が大きく先行電池セルや材料では中国への生産集中が進んでおり、日本企業にはセル生産量だけで競うのではなく、制御・部材・システムで不可欠な領域を選ぶ戦略が求められています。
- AIと電池・電源は一体設計へAIデータセンターではUPSや電力変換、蓄電設備の重要性が高まり、フィジカルAIではAI半導体、電池、パワーマネジメントを共通の設計制約で検討する必要性が強まっています。
- 電池技術の多様化が半導体需要を変える全固体電池やナトリウムイオンなど化学系の多様化に伴い、パワー半導体、MCU、アナログIC、センサー、実装・絶縁技術などへの要求も用途別に広がると整理されています。
- 単品供給から共同設計へ半導体企業には、電池メーカー、データセンター、電力、モビリティ、ロボティクスなどと設計段階から連携し、インフラ全体を見た共同解決へ移ることが重要とされています。
ネジクルの視点
関連商品
10.9 六角ボルト(全ねじ・並目)
製造装置や設備フレームなど、強度区分を確認したボルト締結を検討する際の候補です。用途に応じてサイズと表面処理を確認してください。
確認項目: 呼び径、長さ、強度区分、材質、表面処理、使用環境
キャップボルト(並目)
機械装置や治具などで六角穴付きボルトを使う締結部の候補です。設計時は頭部寸法や工具スペースを含めて確認してください。
確認項目: 呼び径、長さ、材質、表面処理、強度区分、締付けスペース
六角ナット(1種・並目)
ボルト締結と組み合わせる基本部品です。ボルト側のねじ径、ピッチ、材質、表面処理との組み合わせを確認して選定してください。
確認項目: 呼び径、ピッチ、材質、表面処理、ボルトとの組み合わせ
ワッシャー(JIS)
ボルト・ナット締結の座面側で使用する代表的なワッシャーです。相手材や締結条件に合わせて内径、外径、厚み、材質を確認してください。
確認項目: 呼び径、内径・外径、厚み、材質、表面処理、座面条件
ノルトロックワッシャー
振動を受ける設備やブラケットなどで、ゆるみ対策を検討する際の候補です。使用条件と相手材を確認した上で選定してください。
確認項目: 呼び径、材質、表面処理、座面硬さ、振動条件、使用環境
確認ポイント
- 規格、呼び径、長さ、ピッチ、強度区分など、設計条件と締結部品の仕様が一致しているか確認してください。
- 材質、表面処理、振動、温度、腐食など、設備の使用環境に合った仕様か確認してください。
- 在庫、納期、必要数量、代替候補を確認し、保全時にも同じ条件で調達できるか整理してください。
在庫品は平日午前中の注文で当日発送です。在庫は毎朝更新しています。材質、表面処理、サイズを確認し、詳細は商品ページでご確認ください。


需要拡大を部品標準化へつなげる
設備投資の対象がデータセンター、蓄電、ロボットなどへ広がるほど、保全用のねじや締結部品も種類が増えやすくなります。呼び径、長さ、材質、表面処理を標準化し、共通部品を増やすことが調達時間の短縮につながります。
代替条件を事前に決めておく
供給網の変化に備えるには、品番だけでなく規格、強度区分、材質、表面処理、ピッチなど代替可否の条件を整理しておくことが重要です。品質安定と短納期を両立するため、置き換え可能な範囲を設計・購買で共有しておきたいところです。
保全・交換を前提に入手性を確認
電源設備や自動化設備では、導入時だけでなく保全時の部品入手性も確認しておきたいポイントです。汎用規格のボルト、ナット、ワッシャーを適切に使い分け、必要なときに補充できる調達設計が現場停止リスクの低減に役立ちます。
使用環境に合わせて締結仕様を選ぶ
高電力化や装置の高密度化が進む場面では、締結部も振動、温度、腐食環境などを踏まえて選定する必要があります。価格だけでなく、材質、表面処理、強度区分、座面条件まで確認し、用途適合を優先してください。
共同設計の早い段階で締結条件を固定
複数企業が共同で設備やシステムを設計するほど、後工程での部品変更は負担になりやすくなります。設計初期に締結条件と標準部品を決め、調達先と在庫・納期を確認しておくことが、1本からでも調達しやすい運用につながります。