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原材料価格の上昇が続く中、ねじやボルトなどの調達コストをどう抑えるかは、多くの現場に共通する課題です。今回は、価格転嫁が難しい中小企業の調達担当者様向けに、代替品の検討、仕様の見直し、在庫と発注単位の最適化という視点から、ねじ調達の考え方を整理します。
ネジクルの視点【2026/07/05 20260705-01号】
原材料高騰時は単価だけで判断しない
ねじの価格が上がる局面では、1本あたりの単価だけでなく、必要数量、在庫期間、発注頻度、欠品時の影響まで含めて調達コストを見直すことが重要です。単価を下げても、納期遅れや余剰在庫が増えると、現場全体の負担が大きくなる場合があります。
代替品は仕様を崩さずに探す
代替品を検討する際は、材質、強度区分、表面処理、ねじ径、長さ、頭部形状、使用環境を確認する必要があります。見た目が似ていても、強度や耐食性が不足すると不具合につながるため、用途に必要な条件を先に整理することが大切です。
標準品への集約で購買を安定させる
特殊仕様や少量多品種の発注が多い場合、調達価格が上がりやすくなります。使用頻度の高いサイズや表面処理を標準化し、可能な範囲で共通部品に集約することで、発注ロットや在庫管理を見直しやすくなります。
まとめ買いは欠品リスクと保管負担を見て判断する
価格上昇前のまとめ買いは有効な場合がありますが、使用予定が不明確なまま在庫を増やすと、保管スペースや管理工数が増えます。使用量が安定している定番品を中心に、必要数と補充タイミングを決めることが現実的です。
価格転嫁が難しいほど調達条件の見直しが必要
販売価格に転嫁しにくい企業ほど、調達側でのムダを減らす取り組みが重要です。仕様過剰の見直し、在庫品の活用、代替可能な材質や表面処理の確認、発注単位の最適化を進めることで、コスト上昇の影響を抑えやすくなります。
ネジクル解説コメント
まずは使用頻度の高いねじから確認
すべての部品を一度に見直すのではなく、毎月使う定番ねじ、欠品すると作業が止まるねじ、単価上昇の影響が大きいねじから確認すると進めやすくなります。現場でよく使うサイズを把握することが第一歩です。
材質変更は慎重に判断
鉄、ステンレス、アルミ、樹脂などは、それぞれ強度や耐食性が異なります。コストだけで材質を変えると、屋外使用や薬品環境で問題が出る場合があります。代替検討では使用環境を必ず確認してください。
表面処理の見直しで選択肢が広がる
ユニクロ、三価クロメート、ニッケル、黒色処理など、表面処理の違いで価格や入手性が変わることがあります。外観指定や耐食条件が厳しくない用途では、過剰仕様になっていないか確認する価値があります。
在庫品を前提にすると納期リスクを抑えやすい
調達コストは価格だけでなく、納期遅れによる作業停止リスクも含めて考える必要があります。在庫品を中心に選定しておくと、急ぎの補充や予備在庫の確保がしやすくなります。
図面指定品は勝手に変えない
図面や顧客仕様で指定されているねじは、同等品に見えても無断変更は避けるべきです。代替品を検討する場合は、強度、寸法、公差、表面処理、承認条件を確認し、必要に応じて社内または取引先に確認してください。
・詳細はこちら
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/torihiki/index.html
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