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冷凍倉庫制御設備の製造・施工工程で使用する締結部品と選定基準

冷凍倉庫制御設備の製造・施工工程で使用する締結部品と選定基準

冷凍倉庫制御設備における製造・施工工程別の締結部品選定

冷凍倉庫制御設備では、制御盤、冷凍機ユニット、配線ラック、冷媒配管、温度センサーを低温環境で安定して固定します。 庫内は低温、結露、振動、熱収縮の影響を受けるため、締結部品には耐食性、緩み防止性能、低温環境での軸力保持が求められます。 本資料では、公共建築工事標準仕様書、冷凍空調設備工事標準仕様書、JIS規格を参考に、工程別に使用する締結部品を整理します。

工程1:冷凍倉庫架台・制御盤ベース製作

工程内容:
冷凍機ユニット架台、制御盤ベース、支持フレームを製作します。重量機器を支えるため、溶融亜鉛メッキ鋼材またはSUS材を使用します。

なぜその作業が必要か:
冷凍機はコンプレッサー振動が継続して発生します。架台剛性が不足すると、振動増幅、設備破損、冷媒配管破断の原因になります。

使用製品:

用途・役割:
10.9六角ボルトは架台主構造の接合に使用します。六角ナットはボルト締結部の固定に使用します。ノルトロックワッシャーは冷凍機振動による戻り回転を防止します。

選定基準:

  • 強度区分:10.9
  • 材質:溶融亜鉛メッキ鋼、SUS304
  • 使用環境:低温環境、振動環境、結露環境
  • 規格:JIS B 1180、ISO 898-1

引用仕様書名・参考基準:
公共建築工事標準仕様書 機械設備工事編、冷凍空調設備工事標準仕様書

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工程2:冷凍機ユニット据付

工程内容:
冷凍機ユニット、コンプレッサー、熱交換器を架台へ据付固定します。機器脚部を水平に合わせ、締結部へ均一に荷重を伝えます。

なぜその作業が必要か:
冷凍機の運転振動による緩みは、冷媒漏洩、騒音増加、軸受損傷を引き起こします。

使用製品:

用途・役割:
ステンレス高強度ボルトは結露による赤さび発生を抑制します。バネ座金は軽振動部の緩み抑制に使用します。皿バネ座金は低温収縮による軸力低下を補います。

選定基準:

  • 強度区分:A2-70相当
  • 材質:SUS304、SUS316
  • 使用環境:低温結露環境、振動環境
  • 規格:JIS B 1251、JIS B 1186

引用仕様書名・参考基準:
冷凍保安規則、冷凍空調設備施工要領

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工程3:制御盤・インバータ盤固定

工程内容:
冷凍倉庫制御盤、PLC盤、インバータ盤を床面または壁面へ固定します。床面がコンクリートの場合はアンカー固定を行います。

なぜその作業が必要か:
制御盤の固定不良は、端子緩み、配線断線、制御停止、庫内温度上昇事故につながります。

使用製品:

用途・役割:
オールアンカーは床置き制御盤の固定に使用します。ケミカルアンカーは重量盤や振動を受ける盤の高荷重固定に使用します。六角穴付きボルトは盤内ブラケットや取付金具の固定に使用します。

選定基準:

  • 強度区分:8.8以上
  • 材質:溶融亜鉛メッキ鋼、SUS304
  • 使用環境:低温屋内環境、結露環境
  • 規格:JIS B 1178、JIS B 1180

引用仕様書名・参考基準:
公共建築工事標準仕様書 電気設備工事編、建築設備耐震設計施工指針

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工程4:配線ラック・冷媒配管支持施工

工程内容:
配線ラック、冷媒配管、温度センサー配線、制御ケーブルを支持金具へ固定します。冷媒配管は熱伸縮を考慮して支持間隔を管理します。

なぜその作業が必要か:
低温収縮で配管や配線に引張荷重が発生します。支持不足があると、配管破断、冷媒漏洩、ケーブル被覆損傷が発生します。

使用製品:

用途・役割:
Uボルトは冷媒配管の支持に使用します。チャンネルボルトは配線ラックの固定に使用します。スプリングナットはチャンネル材への機器取付と位置調整に使用します。

選定基準:

  • 強度区分:4.8以上
  • 材質:SUS304、溶融亜鉛メッキ鋼
  • 使用環境:低温結露環境、屋内湿潤環境
  • 規格:JIS B 1180

引用仕様書名・参考基準:
冷凍空調設備施工標準、公共建築工事標準仕様書 機械設備工事編

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工程5:温度センサー・監視機器取付

工程内容:
庫内温度センサー、扉開閉センサー、警報表示灯、通信端末を壁面、天井、制御盤内へ固定します。

なぜその作業が必要か:
センサー固定位置がずれると、庫内温度の測定値に誤差が出ます。監視機器の脱落は温度異常の検知遅れにつながります。

使用製品:

用途・役割:
なべ小ねじは制御盤内の端子台や小型機器固定に使用します。トラス小ねじは樹脂ケースやセンサーブラケットの面圧を分散するために使用します。JISワッシャーは締付面の陥没防止に使用します。

選定基準:

  • 強度区分:A2-50相当
  • 材質:SUS304
  • 使用環境:低温屋内環境、結露環境
  • 規格:JIS B 1111、JIS B 1256

引用仕様書名・参考基準:
公共建築工事標準仕様書 電気設備工事編、JIS B 1111、JIS B 1256

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工程6:低温環境下の保守点検・増し締め

工程内容:
運用開始後に、ボルト軸力、腐食、座金の変形、アンカーの緩み、制御盤固定状態を点検します。点検結果に基づき、増し締め、交換、緩み止め処置を行います。

なぜその作業が必要か:
低温環境では金属部品が収縮し、締結軸力が低下します。結露水が付着する箇所では腐食が進行し、長期運転で締結信頼性が低下します。

使用製品:

用途・役割:
ロックタイトはねじ部の緩み止めに使用します。ノルトロックワッシャーは振動部の再締結に使用します。シュノールワッシャーは制御盤、架台、カバー類の緩み抑制に使用します。

選定基準:

  • 強度区分:既設ボルトの強度区分に合わせる
  • 材質:SUS対応品、鉄用防錆対応品
  • 使用環境:低温環境、結露環境、振動環境
  • 規格:ISO 2320、JIS B 1251

引用仕様書名・参考基準:
冷凍設備保守管理基準、建築設備定期点検指針

まとめ

冷凍倉庫制御設備では、低温による熱収縮、結露による腐食、冷凍機振動による緩みを前提に締結部品を選定します。 架台部には10.9六角ボルト、振動部にはノルトロックワッシャー、機器据付部にはステンレス高強度ボルト、配管支持部にはUボルトを使用します。 設計者は強度区分、材質、使用環境、JISまたはISO規格を明記し、現場監督と購買担当は同じ基準で部品を確認します。