一般電気工事における締結部品の選定と施工工程
一般電気工事では、配線・機器設置・支持金具固定など多岐にわたる工程が存在し、それぞれで適切な締結部品の選定が施工品質と安全性を左右します。
本資料では、国土交通省仕様書や内線規程に基づき、現場で実際に使用される締結部品を工程ごとに整理し、ネジクルのrr製品群を用いた実務レベルの選定基準を明確にします。
① 墨出し・位置決め工程
工程内容:
建築設備工事共通仕様書に基づき、配線ルート・機器設置位置を正確にマーキングする工程です。
なぜ必要か:
後工程のアンカー施工・配管支持の精度を確保するためです。
用途・役割:
基準位置に対して機器固定用の下地基準を作るための埋設位置確定
選定基準:
・強度区分:4.6以上(軽量機器)
・材質:溶融亜鉛メッキ鋼(屋外対応)
・環境:屋外・湿気環境
・規格:JIS B 1178
引用:
公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)
② アンカー打設工程
工程内容:
コンクリート躯体へ配管支持金具・盤固定用アンカーを打設する工程です。
なぜ必要か:
荷重を躯体に確実に伝達し、長期的な安全性を確保するためです。
使用製品:
・コンクリート用アンカー
・ケミカルアンカー :contentReference[oaicite:0]{index=0}
用途・役割:
重量物(分電盤・ラック)の支持固定
選定基準:
・強度区分:8.8以上(重量物対応)
・材質:鉄+亜鉛メッキ、またはSUS304
・環境:屋外・振動環境・湿気環境
・規格:JIS A 5540
引用:
建築設備耐震設計・施工指針
③ ケーブルラック・配管支持金具取付
工程内容:
ケーブルラックや電線管支持金具をアンカーへ固定する工程です。
なぜ必要か:
電線の重量・振動を分散し、落下防止・耐震性を確保するためです。
使用製品:
・六角ボルト(並目)
・六角ナット2種
・ばね座金
用途・役割:
支持金具の締結固定および緩み防止
選定基準:
・強度区分:8.8
・材質:溶融亜鉛メッキまたはステンレス
・環境:振動環境・屋外
・規格:JIS B 1180 / JIS B 1251
引用:
内線規程 JEAC 8001
④ 分電盤・機器据付工程
工程内容:
分電盤や制御盤を基礎または壁面に固定する工程です。
なぜ必要か:
地震時の転倒防止と機器保護のためです。
使用製品:
・10.9六角ボルト
・ノルトロックワッシャー
用途・役割:
高強度締結および振動緩み防止
選定基準:
・強度区分:10.9以上
・材質:合金鋼またはSUS高強度材
・環境:振動・耐震
・規格:ISO 898-1
引用:
電気設備耐震施工指針
⑤ 配線器具・端子接続工程
工程内容:
スイッチ・コンセント・端子台への電線接続を行う工程です。
なぜ必要か:
接触不良防止と発熱事故防止のためです。
用途・役割:
電線固定・導通確保
選定基準:
・強度区分:4.8
・材質:真鍮または鉄(ニッケルメッキ)
・環境:屋内・低振動
・規格:JIS C 2811
引用:
内線規程 JEAC 8001
まとめ
一般電気工事では、工程ごとに求められる強度・耐環境性・施工性が明確に異なります。
特にアンカー施工と機器据付では強度区分と緩み止め対策が重要であり、配線工程では導通品質が最優先となります。
rr製品群を活用することで、施工品質の標準化と調達効率の向上が可能です。
現場では「用途別にネジを使い分ける」ことが品質確保の基本です。

