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2025/12/23、キヤノングローバル戦略研究所(CIGS)は「国連海洋法条約および改正再エネ海域利用法を中心に」と題した研究会を開催しました。テーマは排他的経済水域(EEZ)における洋上風力発電の国際法的課題。ネジクルでは、エネルギーインフラを支える“基礎構造の締結技術”の観点から、その意義を考えます。
ネジクルの視点【2025/12/23 6731号】
- 国際法の観点:UNCLOS(国連海洋法条約)に基づき、日本はEEZ内で再生可能エネルギー設備を建設する「主権的権利」を持つ一方、他国の航行・通信ケーブルの自由を妥当に考慮する義務を負います。
- 改正再エネ海域利用法の要点:2025年改正により、国が主体となる海域指定と、地元自治体・漁業者・企業との「調整ルール」が明確化。長期利用権の安定化で投資促進を狙います。
- 洋上風力の基礎構造:モノパイル(単杭)やジャケット基礎など、海底地盤と強風・波浪に耐える構造が採用され、締結部品の高耐久化が不可欠です。
- 防食・防振の設計:塩害・振動・波力を受けるため、ボルト接合部にはステンレスや溶融亜鉛めっき、高防錆コーティングが求められます。
- 国際的潮流:欧州を中心に、風力発電設備の標準化が進む中、日本でもISO準拠の締結規格の整備が急務となっています。
ネジクル解説コメント
- 海洋構造物の安全を支える締結設計:風車基礎のゆるみは全体構造に直結。締結トルクと防錆性能を両立する設計が必要です。
- 材料選定の重要性:海中部ではSUS316やチタン合金、気中部では溶融亜鉛めっきや特殊塗装など環境別仕様が有効です。
- 締結管理のデジタル化:トルク管理をIoT化し、風車の保全データと連携する取り組みが始まっています。
- 国際法と技術の接点:設備の配置・保守点検においても国際海上安全基準(IMO)との整合性が求められます。
- ネジクルの使命:再エネ設備の長期信頼性を支える“見えない部品”として、締結品質・供給安定を通じて社会インフラを支えます。
・詳細はこちら
https://cigs.canon/article/20251223_9487.html
【記事に関連する商品情報】
- 大型ボルト(高強度タイプ):風力発電基礎の高荷重部に対応。高張力鋼を使用し、過酷な海洋環境でも優れた強度を発揮。
- スプリングワッシャー(ばね座金):繰り返し振動下でのゆるみ防止に有効。ナット併用で長期安定性を確保。
- アンカーボルト:海上設備基礎や陸上変電設備の固定用。耐食仕様・溶融亜鉛めっき対応。
- ナイロンナット(セルフロック):振動・衝撃に強く、風力発電塔内の振動対策にも最適。
- 特殊ボルト(防錆コート仕様):防錆・防食コーティングを施した海洋構造物向け高耐久ボルト。
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