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2025/12/23、日本産業機械工業会の機関誌『産業機械』2025年12月号(特集:「業務用洗濯機」「年間テーマを振り返って」)が公開されました。特集の観点から、設備更新・据付・保全に関わる締結部品の選定ポイントをネジクル視点で整理します。
ネジクルの視点【2025/12/23 4832号】
- 業務用洗濯機の装置動向:省エネ・節水・衛生性の確保と、据付時の防振・耐腐食対策が重要。運用環境に応じた締結材質・座金の最適化が求められます。
- 設置・据付の品質:躯体との固定にはアンカーボルトの適正選定が鍵。ゆるみ止めナットやスプリングワッシャーの併用で振動対策を強化します。
- 保全とメンテ性:定期点検での増し締め・交換性を高めるため、六角ボルト規格の統一やアクセス性に配慮した頭部形状の選択が有効です。
- 腐食・薬品環境への配慮:洗剤・漂白剤・湿潤環境では、材質や表面処理の選択が耐久性を左右。適材適所の材質選定でライフサイクルコストを抑制します。
- 年間テーマの振り返り:産業機械全般での効率化・安全性・保全容易性の志向は、締結部品の標準化・高信頼化ニーズへとつながっています。
ネジクル解説コメント
- 据付の基本はアンカー設計:装置重量・振動・据付床の条件を踏まえ、適合するアンカーボルトを選びましょう。ゆるみ止め部品の併用で安定運用に寄与します。
- ゆるみ対策の二段構え:ナイロンナットなどのセルフロック機構+ばね座金の併用で、振動・起動停止の繰り返しに強い締結を実現します。
- メンテ性を意識した頭部と呼び径:現場の工具共通化を考慮し、六角ボルトのサイズ統一で点検時間を短縮。保全計画の精度を高めます。
- 材質・処理の適材適所:湿潤・薬品環境では耐食性を重視。使用箇所に応じて表面処理や材質を選択し、早期劣化を防止します。
- トータルコスト発想:初期費用だけでなく、増し締め頻度・交換サイクル・ダウンタイムを含めたLCC(ライフサイクルコスト)で締結仕様を最適化します。
・詳細はこちら
https://www.jsim.or.jp/pdf/publication/journal/a-1-55-01-00-00-20251222.pdf
【記事に関連する商品情報】
- 六角ボルト(鉄/ユニクロメッキ):据付や機器固定の基本ボルト。工具互換性が高く、定期点検時の作業効率に優れます。
- スプリングワッシャー(ばね座金):繰り返し振動・起動停止に対するゆるみ止め対策の定番。ボルト・ナットと併用して保持力を強化。
- セルフロックナット(ゆるみ止めナット):ナイロンリング等のロック機構により、洗濯機の振動環境でも脱落リスクを低減します。
- タッピングねじ(トラス頭):カバー・パネル類の固定に。作業性に優れ、メンテナンス時の脱着が容易です。
- アンカーボルト:装置の基礎固定用。躯体・床条件に合わせた規格選定で、据付の信頼性を確保します。
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