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2025年12月13日、新エネルギー財団より「浮体式国産風車の開発が鍵~EEZ活用に向け法整備完了」と題したレポートが公表されました。EEZでの洋上風力発電を可能にする法整備が整い、次の焦点は国産風車開発に移りつつあります(出典:新エネルギー財団)。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
ネジクルの視点【2025/12/13 317号】
本レポートでは、いわゆる「EEZ法」の成立により、これまで対象外だった排他的経済水域でも洋上風力発電事業が可能となった点が示されています。再エネ海域利用法の改正に加え、関連法も整備されたことで、制度面の障壁は解消されたといえます。
一方で、日本のEEZは高波や台風、落雷など自然条件が厳しく、欧州で主流の着床式風車や既存の欧米製風車をそのまま適用することには課題が残ります。特に浮体式風車では、長期使用における金属疲労や亀裂、保守コストの問題が指摘されています。
三菱商事の洋上風力事業からの撤退は、海外メーカー依存のリスクを浮き彫りにし、国産風車開発と国内サプライチェーン構築の重要性を強く示唆する出来事となりました。
ネジクル解説コメント
- 法整備はスタートライン: EEZでの洋上風力は制度が整った段階であり、実装はこれからが本番です。
- 国産化の必然性: 日本特有の海象条件に対応するには、国内開発による最適設計が不可欠です。
- 部材信頼性の重要性: 浮体構造や風車には、長期耐久を前提とした締結部材が求められます。
- サプライチェーン構築: 風車本体だけでなく、部材・加工・保守を含む国内体制が鍵となります。
- 製造業への波及: 洋上風力の本格化は、金属加工・締結部材分野にも新たな需要を生みます。
・詳細はこちら
https://www.nef.or.jp/f/org/20251212145951_39e08e.pdf
【記事に関連する商品情報】
- アンカーボルト :大型構造物の基礎固定に使用され、洋上設備の信頼性確保に欠かせません。
- ボルト :風車・浮体構造の各部締結に用いられる基本部材です。
- ナット :点検・交換を前提とした構造に適した締結部品です。
- スプリングワッシャー :振動環境下での緩み防止に寄与します。
- 特殊ねじ :特殊環境・用途に応じた設計が求められる場面で活用されます。
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