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三菱商事の洋上風力撤退が示す価格重視の限界─エネルギー政策の再構築が急務に

三菱商事の洋上風力撤退が示す価格重視の限界─エネルギー政策の再構築が急務に

いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。10月、再生可能エネルギー分野で大きな動きがありました。三菱商事が秋田・千葉沖で進めていた洋上風力発電事業から撤退を発表。日本の脱炭素政策の柱と目された案件だけに、調達現場への示唆は大きいと言えます。


ネジクルの視点【2025/10/25-306号】

1. 三菱商事の撤退がもたらす衝撃:

秋田県と千葉県の3海域、総事業費約1兆円、発電容量約170万kWの国家級プロジェクトが白紙化。原子力発電1基規模に匹敵する供給計画の頓挫は、地域経済や関連産業へも大きな影響を及ぼします。


2. 価格重視入札制度の歪み:

第1ラウンド入札(FIT)で1kWhあたり11円-16円の超低価格で落札。価格配点偏重の制度設計が、採算性・実現性の軽視につながったとの指摘が強まっています。


3. インフレ・金利上昇・円安の直撃:

資材高騰、金利上昇、円安の三重苦でコストが急伸。外部環境変化に対するリスク織り込み不足が露呈し、撤退判断に至ったと見られます。


4. 第2・第3ラウンドにも連鎖リスク:

後続案件(FIP移行)も厳しい市況下で事業性が圧迫。条件見直しが進まなければ、追加の撤退が起きる懸念が指摘されています。


5. 政策の再構築課題 - バランス型設計へ:

価格だけでなく、地域経済・サプライチェーン・実装可能性まで含めた制度再設計が不可欠。2030年の再エネ比率36-38%達成シナリオにも再検証が求められます。


ネジクル解説コメント

1. 調達担当者の課題は多層リスク管理:

再エネ大型案件は工程が長く、部材・工事・物流の各段で調達リスクが増幅します。ボルト・ナット・座金など基礎締結材でも、価格変動・納期変動・品質基準の厳格化が同時進行します。


2. ネジクルの分散調達力で即納と安定を両立:

ネジクルは全国ネットワークにより小ロット即納を実現。必要な時に必要な本数を安定供給し、現場の手戻り・工程遅延を最小化します。


3. 脱炭素時代の信頼調達パートナー:

安定・迅速・高信頼の3軸で、設備実装の足回りを強化。調達の不確実性が高まる局面ほど、標準規格品から高耐食仕様まで一気通貫で手配できる体制が差別化要因になります。


・ 詳細はこちら: 東洋経済オンライン「三菱商事 洋上風力撤退の顛末」ニュース解説


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