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データセンター急増と電力需給のミスマッチ――製造業にも広がる「電力リスク」への備え方

データセンター急増と電力需給のミスマッチ――製造業にも広がる「電力リスク」への備え方

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生成AIやクラウド技術の進展に伴い、国内では「データセンター銀座」と呼ばれる地域が誕生しています。特に千葉県印西市では30棟以上のデータセンターが建設・計画され、東京電力への電力供給申し込みは950万kW(原発9基分)にも達しています。こうした動きは産業全体の電力需給に大きな影響を与え始めています。

ネジクルの視点【2025/11/05-412号】

1. データセンター建設ラッシュがもたらす電力需要の急増

直近1-2年で、全国的にデータセンター建設が相次ぎ、電力需要の見通しが急変しました。特に生成AIの普及によって、サーバー稼働に必要な電力量が増大。東京電力管内では10年先までの電力需要が従来予測よりも伸びる見込みです。

2. 印西が「世界に通用する」データセンター拠点に

印西市は都心から50km圏内、成田空港へのアクセスも良好で、住宅地・インフラが整備されていることから、国内外の事業者が集中。市内では30棟を超える施設が稼働・建設中で、「INZAI」の名が世界的にも通用するほど注目を集めています。

3. 電力供給の遅れと事業者のミスマッチ

送電線や変電所の新設には10年以上を要するため、電力供給が需要に追いつかない「ミスマッチ」が発生。データセンター事業者は3年程度のスパンで建設を進めたいのに対し、電力会社の整備計画は長期にわたるため、双方のスピード感に差が生じています。

4. 東京電力・ガス事業者の新たな提案

東京電力は送電線の増強や変電所の新設を推進。さらに東京ガスは建物地下にガス発電設備を設置し、電力の一部を自家発電で賄う「ガスコージェネレーション」を提案。送電線への依存を減らし、接続時期を前倒しできる可能性があります。

5. 世界的な電力逼迫と原子力の再評価

米国や中国ではデータセンター需要が国家規模で増加し、電力逼迫が深刻化。日本でも政府が原子力発電を「最大限活用」へと方針転換し、CO2排出の少ない電源確保を加速。今後は再エネ・原子力・分散電源を組み合わせた電力安定化策が求められます。

ネジクル解説コメント

1. 電力逼迫は製造ラインの安定稼働にも影響

産業全体で電力不足が懸念されるなか、製造現場でも「設備停止リスク」に備えたBCP(事業継続計画)の強化が必要です。特に自動化ラインや24時間稼働設備を抱える工場では、突発的な停電が生産性低下を招く恐れがあります。

2. ネジクルの『締結部品の即納体制』でリスク分散

電力不足や物流制約により調達リードタイムが不安定化する中、ネジクルでは全国配送網と多品種在庫を活かし、「必要な時に1本から」供給する仕組みを構築。調達担当者の負担を軽減し、突発的な修繕・設備補修にも即応できる体制を整えています。

3. デジタルインフラ時代の調達改革を下支え

AI・データセンターの発展が日本の産業構造を変える中、ネジクルは工場・設備・建設現場の調達デジタル化を支援し、次世代のインフラを下支えする存在であり続けます。

・詳細はこちら:ネジクル調査(元記事:「データセンター急増と電力需要に関するニュース解説」)

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