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鋼材価格は横ばいだが、加工賃・人件費の上昇で「値上げの波」拡大

いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。国内の鋼材・ねじ市況は概ね横ばいですが、労務費や物流費などの上昇を背景に、加工賃や製品価格の値上げが散見されています。本稿では、最新の鋼材マーケット情報(2025年10月10日発行)を基に、企業の調達担当者に向けてポイントを整理しました。資料提供元:サンコーインダストリー株式会社。

ネジクルの視点【2025/10/16-415号】

1. 鉄・SUSともに概ね横ばい、ただし値上げの兆し
材料価格は横ばい基調ながら、労務費や副資材費の上昇により値上げが散見されています。ねじ製品でも一部メーカーで価格改定の動きが見られ、今後も供給側の価格圧力に注意が必要です。

2. ステンレス線材はメーカー値上げ発表
日本製鉄はステンレス線材でSUS304やSUS430などの値上げを発表。SUS316など特殊鋼種はモリブデン価格上昇の影響で上げ幅が大きく、SUS系ねじのコスト押し上げ要因となります。

3. 中小企業のコスト対応を後押しする施策
最低賃金引上げに伴い、経済産業省は価格転嫁の促進や補助金要件緩和などの支援を強化。仕入先の価格改定背景を制度面から把握し、購買交渉に活用することが重要です。

4. 二次加工賃の引上げ機運
磨棒鋼やCH鋼線メーカーで、労務費・運送費・設備更新費用などの上昇を受けて加工賃の引上げ機運が続いています。ねじ単価への波及に備え、見積り有効期限や発注前倒しを検討ください。

5. H形鋼は1年8か月ぶりの値上げ
在庫減少と需給改善を背景に、店売りH形鋼がトン当たり3000円の値上げ。鉄骨関連のプロジェクトでは、コスト上振れを見込んだ契約・設計変更の余地を早期に検討することが肝要です。

市況表(国産一級品の月間国内平均市況)

基準日:2025/10/10 VOL.274 単位は断りのない限りトン建て。調達判断の参考指標であり取引価格を保証するものではありません。

品名 サイズ・他 単価 前月比 傾向
線材 SWRCH高炉 紐付229,000 円/t-
線材 SCM高炉 紐付254,000 円/t-
スクラップ 国内屑H2 炉前40,000 円/t-500
米国屑C&F アジア320 $/t-11
棒鋼SD295A D16~2595,000 円/t-
H形鋼SS400 200X100112,000 円/t-
コラムSTKR 9X300X300163,000 円/t-
特殊鋼丸棒SC φ25~100183,000 円/t-
冷延鋼板SPCC 1.2X4X8115,000 円/t-
高力ボルトM20~22410,000 円/t-
電気銅1,580 円/kg+90
アルミ地金430 円/kg+9
ニッケル LME15,209 $/t+300

ネジクル解説コメント

1. コスト上昇局面での「規格統一」と「在庫可視化」が有効
製品価格の上振れに備え、ねじの規格統一と代替材の事前承認を進めることで調達の自由度を確保。ネジクルでは在庫可視化と即納体制で現場停止リスクを抑えます。

2. 値上げ前倒し発注と見積り有効期限の短縮
加工賃の引上げ機運が続くため、期末案件は前倒し発注が賢明。見積り有効期限を短めに設定し、価格変動リスクを適切に管理しましょう。

・詳細はこちら:鋼材マーケット情報(2025年10月10日号)/資料提供元:サンコーインダストリー株式会社

記事に関連する商品情報

  • 六角ボルト:鉄骨・架台接合の基本部材。H形鋼値上げ局面でも需要が安定するため、規格統一で分散仕入れを回避。
  • アンカーボルト:基礎固定に使用。建築案件での前倒し確保により、値上げ影響の低減が可能。
  • 座金組込ねじ:作業工数を削減し、労務費上昇局面の省力化に寄与。
  • タッピングねじ:板金系の量産現場で需要が高く、SUS材の価格動向に連動しやすいカテゴリー。
  • 平座金:締結の安定化と座面保護に。増し締め頻度を減らし、トータルコストの抑制に貢献。

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