いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。帝国データバンクが公表した調査レポート(2025年10月7日発表)では、2025年1-9月の「金型製造業」で倒産36件、休廃業・解散90件と合計126件が市場から退出し、4年連続の増加となりました(出典:帝国データバンク)。調達現場にとっては、重要基盤である金型サプライヤーの連鎖的な供給リスクが顕在化しています。
ネジクルの視点【2025/10/08-324号】
1. 倒産・廃業の合計は126件、4年連続の増加
2025年1-9月に発生した金型メーカーの退出は倒産36件、休廃業・解散90件の計126件。過去10年で最多ペースの水準で、サプライチェーンの脆弱性が一段と高まっています。
2. コスト上昇を価格に転嫁できず6割が業績悪化
2024年度の業績は「赤字」37.3%、「減益」23.0%で計6割が業績悪化。価格転嫁率も2025年7月時点で37.0%と製造業全体(42.9%)を下回り、収益圧迫が続いています。
3. 小規模事業者の退出が増加
退出企業の約6割が資本金1000万円未満。熟練人材の高齢化、設備更新資金の不足、需要の海外移転や内製化の進行が背景にあります。
4. 調達のボトルネック化に要注意
金型は量産の起点であり、1社の停止が立ち上げ遅延や再立ち上げコスト増につながります。調達担当者は補修・試作・立ち上げ局面での即応性確保が不可欠です。
5. 調達戦略は「複数ソース化」と「在庫即応」の両輪へ
代替サプライヤーの確保に加え、金型設備の補修・治具製作を止めないための標準部材の在庫即応体制が求められます。デジタルでの可視化・集約発注も有効です。
ネジクル解説コメント
1. 突発補修・試作を止めない即納体制
ネジクルは締結部材・座金組込ねじ・ナット・スペーサーなどを小ロットから即納。金型設備の突発補修や試作治具の立ち上げ時でも、現場のダウンタイム最小化に貢献します。
2. 標準規格の横持ちで複数ソース化を支援
定番規格の互換性が高い締結部材を幅広く在庫。サプライヤー分散後も同等仕様での切替が容易になり、品質・納期の平準化に寄与します。
3. メンテナンス現場に合わせた品揃えと情報提供
振動対策のゆるみ止め、座金組込での工数削減、高トルク対応ボルトなど、設備保全の現場課題に合わせた提案で、調達コストと停止リスクの同時低減を目指します。
・ 詳細はこちら:帝国データバンク 調査レポート
【記事に関連する商品情報】
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六角ボルト(ステンレス)
設備機械の高トルク締結・フレーム補修に。金型機構部の固定や治具の堅牢化に適しています。 -
座金組込ねじ(スプリング+平座金)
ばらし・再組立が多い現場で工数を削減。点検時の締結品質を安定化します。 -
タッピングねじ(鉄・表面処理)
鋼板やアルミ部材の臨時固定や試作に幅広く対応。ライン停止の回避に役立ちます。 -
ナイロンナット(ゆるみ止め)
振動環境下での緩みを抑制。金型設備の安定稼働を支えます。 -
スペーサー(丸型・アルミ)
治工具の位置決めや高さ調整に。軽量で扱いやすく、段取り替え時間の短縮に寄与します。
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