いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。1985年の「プラザ合意」から40年の節目を迎えました。円相場と調達コストの関係を考えるうえで示唆に富むレポート(国際通貨研究所)をご紹介します:プラザ合意 40 年を迎えて。企業の調達担当者の皆さまに向け、要点を5点で整理し、ネジクルの活用による実務的な対処法を解説します。
ネジクルの視点【2025/10/02-341号】
1. プラザ合意の背景と目的
1985年、米・日・独・仏・英の協調によりドル高是正が図られ、結果として急速な円高が進行。為替レジームの転換は日本の輸出・製造業に構造調整を迫りました。調達部門にとっては為替感応度の把握と対策が必須に。
2. 円高が促した生産・調達の再編
海外移転や多拠点化、部材の現地調達拡大が進展。国内外を跨ぐサプライチェーン設計と、標準部品の互換性確保が競争力のカギとなりました。
3. 国際金融環境の複雑化と企業の自律的リスク管理
多国間協調だけに依存せず、企業自らが為替・金利・物流を統合管理する時代へ。購買契約の通貨分散、価格スライド条項、在庫方針の見直しが重要です。
4. 教訓:標準化と調達基盤の強化
部品の標準化・共通化は購買交渉力と供給安定性を高めます。規格ファスナーの採用・代替可能性の確保は、為替・需給変動への緩衝材として有効です。
5. これからの実務示唆
為替ボラティリティが続く前提で、複数サプライヤの確保、納期と在庫のハイブリッド設計、標準部品の一括調達や小口即納の活用でBCPを強化しましょう。
ネジクル解説コメント
1. 為替変動に強い購買運用を支援
ネジクルはJIS/ISO等の標準ねじを幅広く取り扱い、価格・納期・規格の選択肢を確保。為替局面に応じた代替提案により調達コストの平準化に貢献します。
2. グローバル調達の補完(小口即納)
海外拠点や多拠点生産で不足が生じた際、国内在庫から小口即納でライン停止リスクを抑制。標準規格の互換品提案で切替時間も短縮します。
3. 標準化・共通化の推進
規格・サイズの絞り込みと統一をサポート。座金組込やセルフタッピンの活用で工程短縮と総コストを同時に改善します。
4. BCP視点の在庫・代替設計
マルチソースと標準品の活用で需給逼迫・物流停滞時の調達弾力性を確保。案件別の代替候補リスト作成もご相談ください。
5. 調達データの見える化を後押し
規格統一とSKU削減により発注データを整理。価格・納期・品質クレームの可視化でPDCAを高速化します。
・詳細はこちら:プラザ合意 40 年を迎えて(国際通貨研究所)
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