いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。東京都区部CPI(コア)が前月比の基調を大きく崩さず、保育料無償化による一時的な下振れが観測されました。電気・ガス代の寄与度転換も示され、年末に向けてのコスト波及の見極めが重要です。
ネジクルの視点【2025/09/28-274号】
1. 東京都区部CPIコアは前年比+2.5%
9月の東京都区部コアCPIは前年比+2.5%で、市場予想+2.8%を下回りましたが、物価の基調は大きく変わっていないと整理できます。
2. 下振れ主因は第1子保育料の無償化
0~2歳の第1子保育料無償化により、保育料の寄与は▲0.32%pt。統計上の一時的要因が全体を押し下げた格好です。
3. エネルギー寄与は押し上げ方向へ反転
電気・ガス代の寄与が8月の▲0.31%ptから9月は+0.13%ptへと転換。昨年と今年の補助実施時期・規模の違いが前年比を複雑化させています。
4. 食料品はピークアウトの兆しも、ペースは不透明
生鮮除く食料は依然高いものの伸びはやや鈍化。コメ価格の前年高の裏が剥落し始める一方、その他食品は値上げ姿勢が強く見通しは読みにくい局面です。
5. 調達方針:年内は「エネルギー波及」と「食料高止まり」を前提に
建設・製造の資材・消耗材の価格転嫁や物流費の上振れに備え、在庫回転の見直し、代替規格の確保、納期前倒し発注の検討が有効です。
ネジクル解説コメント
1. 電気・ガス代の揺らぎに備える調達
エネルギー関連コストの再上昇は、鋼材・表面処理・熱処理コストに波及します。規格を横断して置き換え可能な品番をリスト化し、納期遅延に備えた安全在庫を設定してください。
2. 食料高止まりは建設・設備分野の需要偏りに影響
生活関連支出の変化は住宅・小規模改修需要の時期シフトを誘発します。建材系ねじやアンカーの需要ピークを前倒しで捉える発注計画が有効です。
3. 一時要因によるCPI下振れでも基調は維持
一過性の下押しに惑わされず、価格改定・在庫補充の基準は「需要の底堅さ×納期確保」を重視。ネジクルのカテゴリ横断在庫を活用して分散調達を推奨します。
・詳細はこちら:第一生命経済研究所「定例経済指標レポート(2025年9月26日発表)」
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