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2025年9月11日、第一生命経済研究所「工作機械受注が教えてくれる日本株・世界経済(25年8月)」を引用し、足元の工作機械受注と日本株・世界景気の関係を解説します。外需の持ち直しや国内設備投資の動向、今後の回復局面の見方を整理します。
ネジクルの視点【2025/09/11 4731号】
- 8月の工作機械受注は1197億円で前年比+8.1%。国内向けは弱含む一方、外需は10ヶ月連続でプラスとなり回復基調が続く。
- 国内では設備投資意欲があるものの人手不足が進捗の制約に。受注残や手持ち月数の積み上がりが新規受注を抑える可能性。
- 工作機械受注はグローバル製造業PMIやTOPIX予想EPSと連動。8月のグローバル製造業PMIは50.9と景況回復の節目を上回る。
- 米欧中でPMIが持ち直し。中国では景気対策の強化でクレジット指標が改善し、日本株の上昇に一定の裏付けを与える。
- 受注サイクルは中心点付近で小さな渦を描き、今後は右方向へ進んだのち上向きへの回復が明確化する見通し。
ネジクル解説コメント
- 外需の持ち直しは産業用ネジの国際需要拡大につながる可能性。輸出関連ラインの安定稼働には高品質な締結部品が不可欠です。
- 人手不足が続く国内では省力化投資が加速。自動化設備の導入や更新に合わせ、信頼性の高いネジの選定が生産性を左右します。
- 受注残の積み上がりは現場の据付・保守の集中を示唆。計画的な補修・予備在庫の確保でダウンタイムの最小化を支援します。
- PMI改善とともに品質要求も高まる局面。トレーサビリティと規格適合性に優れた製品が設備稼働率の向上に寄与します。
- 工作機械受注の回復局面ではネジ需要も前倒しで増加しやすい傾向。小ロット短納期の供給体制が現場のスピードに合致します。
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https://www.dlri.co.jp/files/macro/512599.pdf
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