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本日は2025/09/08。使用済リチウムイオン電池の発火事故や回収体制の遅れが社会課題となっています。産業を支える部品供給の視点から、現場の安全と循環型社会に資する論点を整理しました。
ネジクルの視点【2025/09/08 472号】
- 使用済リチウムイオン電池の火災問題: 一般廃棄物に混入し発火事故が多発。自治体の処理工程が止まる事例が増加。
- 国の対応: 環境省通知と総務省要請により分別回収や情報提供の強化が進むが、実効性には課題が残る。
- 制度改正の動き: 資源有効利用促進法の改正で指定再資源化製品に位置付け。特定製品の回収・再資源化義務化を検討。
- 構造的課題: 廃棄費用が価格に織り込まれず、拡大生産者責任の適用が難しい。市場の参入退出の自由が静脈側で逆作用。
- 情報の欠落: 消費者・自治体・事業者の間で安全な保管・輸送・処理に関する情報が不足し、適正回収が進みにくい。
ネジクル解説コメント
- 締結品質は安全の起点: 電池搭載機器は微小なゆるみが事故につながるため、適材適所のねじ選定と管理が不可欠。
- 製品ライフサイクル対応: 製造から廃棄までの責任分担とトレーサビリティ整備は、部品調達にも通底する重要要件。
- 標準化と情報共有: 規格や廃棄手順の周知徹底が現場の混乱を減らす。統一フォーマットでの情報提供が有効。
- 耐振・絶縁対策の徹底: スプリングワッシャーや適切な座面設計、絶縁部材の活用でリスク低減を図れる。
- 調達の安定性: 必要な部品を必要な数量で確実に届ける体制が、保守や回収の現場でも生産継続に直結。
・詳細はこちら
https://ieei.or.jp/2025/09/hosoda_20250908/
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