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本日は2025年9月5日。デロイト トーマツの「2025年上期IPO市場の動向」をもとに、変化する資本市場の流れを製造現場・資材調達の視点で整理しました。上場環境の転換点を、ネジ選定と在庫最適化にどう結びつけるかをお届けします。
ネジクルの視点【2025/09/05 611号】
- IPO件数の水準変化:上期のIPOは49社(TPM含む)。TPMを除く一般投資家向け市場は28社で直近10年で最も低い水準。グロース市場は18社と前年34社から大幅減。
- 業種分布の偏り:サービス業10社、情報通信業8社で計64%。情報通信は前年から5社減少し、サービスが最多。
- 資金調達規模と海外募集:発行総額100億円超は3社。JX金属が発行総額4,386億円の大型IPO。海外での募集・売出し実施は6社にとどまる。
- 上場タイミングと会計基準:期越え上場は43%と高水準。IFRS適用は3社で、PE関与案件などが中心。
- 時価総額と初値動向:初値時価総額1,000億円以上はJX金属の1社。公開価格割れは3社。赤字上場は4社で割合は14.3%へ低下。
ネジクル解説コメント
- 大型案件の波及効果:大型IPOの資金は半導体・産業機械分野の投資に波及しやすく、量産立ち上げ期の締結部品需要を押し上げる可能性があります。
- 基準強化と品質証跡:グロース市場の上場維持基準見直しは、上場準備段階からガバナンスと品質データの整備を促進。トレーサビリティのあるネジ供給が価値を発揮します。
- 期越え比率の高止まり:資金調達の時期を慎重に見極める傾向が続くなか、部材は小口・短納期で柔軟に調達できる体制が計画変更のリスクを抑えます。
- 海外投資家の活用:一部で海外募集が続く状況では、国際規格対応のファスナー採用や材料証明の整備が、グローバル展開を後押しします。
- 収益重視への回帰:赤字上場の減少は収益重視の表れ。工程停止を防ぐ安定品質の締結部品と確実な在庫供給で、納期とコストの両立を図れます。
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https://www.deloitte.com/jp/ja/services/audit-assurance/perspectives/kaikei-ipo.html
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