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トヨタのサプライチェーンは全国3.9万社規模

いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。帝国データバンクが「トヨタ自動車の全国サプライチェーン実態調査(2025年8月)」を公表しました。国内製造業の要である自動車産業の最新構造を把握するうえで示唆に富む内容です(出典:帝国データバンク)。

ネジクルの視点【2025/08/19-516号】

1. サプライチェーンは全国3万9,344社・約280万人規模
TDB推計によれば、2025年6月時点のサプライチェーン企業は 39,344社、従事者は 2,795,876人。Tier別では Tier1:2,199社/Tier2:21,583社/Tier3以降:15,562社 と裾野の広さが確認できます。

2. 売上規模は「1億-10億円未満」が53.4%で最多
全体の過半を中小企業が占め、Tier1では「10億-100億円未満」が32.8%で最も多い構成。自動車SCの要を中堅・中小が担う実像が浮かびます。

3. 地域分布は愛知が最多(10,881社・27.7%)、次いで東京・大阪
本社集積は中部に厚く、愛知が突出。首都圏・関西圏も強く、広域でTier2・Tier3が波及構造を形づくっています。

4. Tier1の最多業種は「受託開発ソフトウェア業」
電動化・コネクテッド化を背景に、ソフト/IT領域の比重が上昇。ハード(機械・金属)とソフトのハイブリッドなSCへの移行が進行しています。

5. 直近期「増収」は34.8% (前期比8.8pt減で伸び悩み)
「減収」25.3%、「横ばい」39.9%と、増収比率が縮小。価格転嫁や需要変動、為替・資材環境の影響がにじみます。

ネジクル解説コメント

1. SCの広がり=調達代替と在庫冗長性の設計余地
全国規模・多層構造の強みは、部材の多元調達とライン停止リスクの低減に直結します。締結部品は規格互換性が高く、品種横断の代替設計がしやすい領域です。

2. IT比重の上昇は“締結の標準化+誤組付け防止”ニーズを後押し
Tier1でソフト開発が最多という事実は、製造DXと同時にポカヨケ・トレーサビリティの要求が強いことを示唆。座金組込やゆるみ止め機構など、プロセス安定化に資する締結要素の価値が高まります。

3. 中小中堅が主力=即納性・共通規格対応が評価軸
売上「1-10億円未満」が最多の構成から、ライン側は短リードタイムでの規格品調達を重視。ネジクルのカテゴリ横断在庫は、代替手配の意思決定速度を支援します。

4. 地域集中x広域分散=中部需要に対する全国補完
愛知集中の一方で全国に波及。地場不足時の他地域からの融通が効くよう、標準ねじの品番連携物流即応が鍵です。

5. 増収鈍化局面は“コストx品質x安定”の同時解を
増収比率の低下はコスト感度の高まりを示唆。規格統一・作業工数削減・在庫一体化につながる締結選定が、ラインの総コスト最適化に寄与します。

・詳細はこちら
帝国データバンク「トヨタ自動車の全国サプライチェーン実態調査(2025年8月)」PDF(2025/08/15公表)。

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