いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。経済産業省が公開した「価値創造経営の推進に向けた課題と処方箋に関する調査 最終報告書」(2024年度)は、財務と非財務を統合した長期の価値創出に焦点を当てています。企業が中長期で競争優位を築くための考え方と実務のヒントが整理されています。
ネジクルの視点【2025/08/16-374号】
1. 価値創造経営の意義
短期利益に偏らず、中長期の企業価値を高める「価値創造経営」の重要性が強調されています。顧客・社会との信頼関係や環境・社会課題への対応が、新たな成長要因として位置付けられています。
2. 日本企業の課題
財務中心の意思決定が根強く、非財務の測定・評価・経営判断への組込みが遅れている点が課題です。人材育成、技術開発、知財戦略など長期投資の評価基盤の整備が必要です。
3. 投資家との対話
投資家は財務データに加え、中長期戦略や非財務資産の活用方針、KPIの妥当性・実行度を重視します。企業側はストーリーと指標の整合性を高め、継続的な双方向コミュニケーションを図ることが有効です。
4. 処方箋としての提言
「価値創造ストーリーの策定」「非財務資産の見える化」「経営戦略への統合」「投資家との対話強化」を循環させることで、長期の価値創出を定着させることが提案されています。
5. 製造業への示唆
品質・供給体制などの伝統的強みに、デジタル化・グローバル連携・サステナビリティ対応を重ねることが鍵です。締結部品分野でも、調達の透明性、トレーサビリティ、ライフサイクル全体での価値創出が重要になります。
ネジクル解説コメント
1. サステナビリティと供給信頼性の強化
締結部品は機器・建築・インフラの安全性を支える要素です。調達から納入までの安定供給や品質保証体制の可視化は、非財務価値(信頼)の源泉となり、長期的な企業価値に直結します。
2. 非財務資産としての品質管理・トレーサビリティ
規格準拠、検査証明、ロット管理などの体制整備は、投資家との対話でも説明力を高めます。ネジクルはカテゴリー横断で品質情報の整備・拡充を進め、お客様のリスク低減に貢献します。
3. 高機能・高効率商品の拡充
省工程化や耐久性向上に資する商品は、コスト削減と生産性向上(非財務価値)を同時に実現します。現場の要求水準に合わせた特殊仕様・建材用途のラインアップで、長期の競争優位に寄与します。
【記事に関連する商品情報】
- 六角ボルト:生産財の基盤部材。規格・材質バリエーションの整備と安定供給が、信頼資産の強化につながります。
- タッピングネジ:省工程化に寄与。組立効率の向上は非財務価値(生産性)の向上として評価されます。
- 座金組込ねじ:作業点数を削減し、品質のばらつきを抑制。トータルコストの最適化に貢献します。
- 建材用ねじ:耐久性・施工性の両立が、建築分野のサステナビリティ要件に合致します。
- 特殊ねじ:用途特化の設計対応で、顧客価値と長期関係性の深化を実現します。
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