いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。近年、飲食・介護・物流など多様な分野でサービスロボットの活用が進んでいます。RIETI掲載の寄稿(2025年8月15日)では、サービスロボット導入の実態と効果が整理され、導入職場の比率や省力化効果、今後の見通しが示されています。本稿では、当該記事をもとにネジクルの視点で重要点を5つに分けて解説します。
ネジクルの視点【2025/08/16-483号】
1. サービスロボット普及は「単能機」が主役
清掃・配膳・警備など特定タスクに絞った機体が普及の中心。当面はこの傾向が続く見通しです。需要の伸長は国内でもタスク特化型の導入案件を押し上げています。
2. 導入職場は約4%でも平均20%の省力化
調査ではサービスロボットを使う職場は約4%ながら、導入現場の平均で約20%の省力化効果が報告されています。人手不足下での安定稼働と品質平準化に寄与します。
3. 組織・働き方との整合が定着を加速
労働組合のある企業で導入が進んでいる傾向や、フレックスタイム・テレワーク等の柔軟な働き方との相性の良さが示されています。現場運用・人事制度と一体で設計することが拡張の近道です。
4. セルフ受容の拡大がUI/UX投資を後押し
自販機・自動改札に続き、セルフレジの受容が若年層中心に拡大。非接触・迅速性を重視する顧客体験が、ロボットUI/UXの「迷わない操作性」強化を促しています。
5. 拡大の条件は「保守性・適合性・教育」
初期導入だけでなく、保守コストの見通し、既存業務との適合、現場教育が鍵。振動・熱・粉塵など環境負荷に耐える締結・固定、トルク管理の標準化がダウンタイム抑制につながります。
ネジクル解説コメント
1. 稼働率を左右するのは「締結設計とトルク管理」
ロボット筐体・フレームは繰り返し荷重と振動が常態。六角ボルト/ナット+座金の基本設計に加え、再現性を担保するトルク管理がMTBF向上に直結します。ネジクルは産業用途に適合する締結ラインアップを拡充しています。
2. 保守時間短縮=「着脱性」と「標準化」
カバー着脱、基板間距離確保、点検時の再締結など、保守の頻出作業を前提に選定。タッピングやスペーサー類を標準化することで、保全時間とミスを低減できます。
・ 詳細はこちら
https://www.rieti.go.jp/jp/papers/contribution/morikawa/31.html
(参照元:RIETI/2025年8月15日掲載)
【記事に関連する商品情報】
- 六角ボルト:フレーム・架台の主要締結。繰返し保守時の着脱性と高い締結力を両立。
- 六角ナット:耐振動対策の基本。座金やセルフロッキングナットとの併用で長期安定化。
- タッピングネジ:筐体カバー・保護プレートの現場固定に有効。薄板金属・樹脂に対応。
- スペーサー:基板/モジュール間のクリアランス確保と短絡防止。整備性の高い実装を実現。
- トルクレンチ:適正トルク管理で再現性を担保。稼働率と品質安定に不可欠。
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