いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。経済産業省は、令和6年度「CASE対応に向けた自動車部品サプライヤー事業転換支援事業」を通じて、地域の中堅・中小サプライヤーが技術転換や事業再構築を進めるための支援体制を強化しました。本報告書では、地域支援拠点による相談支援や専門家派遣などの具体的活動が明らかになっています。
ネジクルの視点【2025/08/14-385号】
1. 地域支援拠点の役割
全国各地に設けられた地域支援拠点が、自動車部品サプライヤーの相談窓口として機能。CASEへの対応や事業転換の方向性を個別に助言し、支援計画の策定まで伴走します。
2. 年間支援目標と成果
令和6年度は、年間1200社規模での研修・セミナー提供、専門家派遣が行われました。累計では1000社以上が新規分野への展開を検討または実行に移しています。
3. 技術転換に必要なテーマ
電動化対応の軽量部材開発、電子制御部品への転換、環境規制適合部品の製造など、多様な分野での技術転換が進められています。
4. 支援手法の多様化
現地訪問型の専門家派遣に加え、オンラインセミナーやeラーニングも活用され、地域差や移動制約を越えた支援が実現しました。
5. 産業構造変化への先手対応
CASE普及による自動車構造の変化を見据えた早期対応は、将来の受注機会確保に直結します。本事業はその先手を打つための制度基盤となっています。
ネジクル解説コメント
1. 電動化対応部品へのシフト
モーター駆動やバッテリー関連部品の普及により、耐熱・耐振動に優れたねじやボルトの需要が拡大します。
2. 軽量化と高強度の両立
アルミや高張力鋼など軽量素材向けの専用締結部品の開発が必要であり、ネジクルでも軽量化対応製品の提案強化が有効です。
3. 新分野展開での特殊部品需要
電子制御機器やセンサー搭載部品には、小径・高精度ねじや樹脂スペーサーなどの特殊部材が必須になります。
4. 国際規格適合の重要性
グローバル部品調達ではISO/JIS適合が求められ、国際基準に対応した製品ラインアップが商機を広げます。
5. 長期安定供給体制の構築
事業転換後の安定受注には、量産対応と品質保証を両立する供給体制の整備が不可欠です。
・詳細はこちら
https://www.meti.go.jp/meti_lib/report/2024FY/1000022.pdf
【記事に関連する商品情報】
- 高力六角ボルト:自動車シャーシや重要構造部品の高強度締結に。
- アルミ用タッピングネジ:軽量素材の確実な固定に適した専用設計。
- 小径精密ねじ:電子制御ユニットやセンサー固定に最適。
- 樹脂スペーサー:基板や電子部品間の間隔保持に。
- ISO規格ワッシャー:国際基準適合で輸出向け部品にも対応。
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