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鋼材市況、鉄・SUSとも概ね横ばい―二次流通の景況感悪化が鮮明に

ネジクルの視点【2025/08/14-527号】

いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。足元の鋼材市況は鉄・SUSとも概ね横ばいで推移する一方、建設・製造業の需要鈍化を背景に二次流通・加工業の景況感悪化が一段と鮮明になっています。

【総括】鉄・SUS:概ね横ばい/末端実需は精彩欠く
材料の横ばい傾向に対し、一部で労務費の上昇転嫁による製品値上げの動きはあるものの、総じて価格は安定域。SUSは秋口から鋼線の値下がり入荷見込みがあるものの、材料以外のコスト上昇で製品価格は当面静穏です。

市況表(国産一級品の月間国内平均)

品名 サイズ・他 単価 前月比 傾向
線材 SWRCH高炉 紐付229,000 円/t-
線材 SCM高炉 紐付254,000 円/t-
スクラップ 国内屑H2 炉前40,500 円/t-
米国屑C&F アジア324 $/t+9
棒鋼 SD295AD16-2595,000 円/t-
H形鋼 SS400200×100112,000 円/t-
コラム STKR9×300×300163,000 円/t-
特殊鋼丸棒 SCφ25-100183,000 円/t-
冷延鋼板 SPCC1.2×4×8115,000 円/t-
高力ボルトM20-22410,000 円/t-
電気銅1,500 円/kg-10
アルミ地金426 円/kg-
ニッケル LME15,023 $/t+34

ネジクル解説コメント

1. 高力ボルトは横ばいで安定供給フェーズ
高力ボルトが横ばい(410,000円/t)は、構造物向け案件のコスト見通しにプラス。案件進行の計画性を高めやすい環境です。

2. 特殊鋼の弱含みは原価圧力と納期戦略に直結
特殊鋼丸棒や棒鋼の軟化は一方で採算悪化が指摘され、加工賃交渉の膠着も報じられています。必要数量の前倒し発注で納期と価格の両面を平準化する判断が有効です。

3. SUSは秋以降の材料安見込みも、足元は据え置き
ステンレス鋼線は秋口から値下がり入荷見込み。一方、材料以外のコスト上昇で製品価格は目先動意薄の想定です。

4. 非鉄は銅横ばい・ニッケル上昇
電気銅は小幅静穏、ニッケルは上昇。耐食部材や表面処理系のコスト感応度に注意が必要です。

5. 二次流通の景況感悪化に伴う在庫回転の要諦
末端実需の精彩不足でジリ安基調が拡大。即納体制とSKUレベルの回転効率化が、商機とキャッシュ創出の鍵です。

・詳細はこちら:ネジクル調査/資料提供:サンコーインダストリー株式会社

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