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印刷産業の調達構造の変化

いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。JAGATの最新記事「印刷産業の取引の変化を『接続産業連関表』で見る」(掲載日:2025年8月12日)では、2011年~2020年の印刷産業の取引構造が「接続産業連関表」で整理されています。本稿では業界の変化点をネジクルの視点でかみ砕いてお届けします。

ネジクルの視点【2025/08/12-482号】

1. 接続産業連関表の要点

産業連関表は国内の産業間取引を金額で把握する加工統計で、原則5年ごとに公表されます。完成後は過去2回分を同一分類へ接続した「接続表」が作成され、今回は「平成23-27-令和2年接続産業連関表」(2025年7月11日公表)に基づき、2011年~2020年の推移が示されています。最新の基礎統計は「令和2年(2020年)産業連関表」(2024年6月公表)です。

2. 調達(列方向)の実質推移:40.4%減

印刷・製版・製本が購入する「原材料等の調達先(上位10産業)」は、材料費、商業(卸売マージン等)、同業者間取引が上位を占めつつ、2011年から2020年で実質ベースの取引額が合計40.4%減少。例外的に金融・保険は増加電気・物品賃貸サービスは横ばいとされています。

3. 販売(行方向)の実質推移:24.7%減

「販売先上位10産業」では、映像・音声・文字情報制作(出版・新聞など)、金融・保険、研究、商業の4産業が構成比10%超。一方で2011年~2020年の合計額は実質24.7%減となり、研究以外の9産業で減少、特に「印刷・製版・製本」向けの減少幅が大きい点が示されています。

4. 5年サイクル統計の読み方

産業連関表は対象年から公表まで時間差がある一方、接続表により実質比較が可能です。名目から実質へ視点を切り替えることで、価格変動の影響を排した需要・供給の構造的変化が見やすくなります。

5. 業界インプリケーション

実質で調達・販売とも縮小が進むなか、金融・保険やエネルギー、賃貸サービスの安定・増勢が示唆されました。印刷周辺では、設備の安定稼働・保全、安全性やトレーサビリティといった運用品質の差別化が今後より重要となります。

ネジクル解説コメント

1. 設備保全の平準化ニーズ

実質縮小局面では、突発停止の回避や段取り替え短縮が直接の競争力に直結します。印刷・後加工設備の締結・固定・点検を平準化するため、標準化されたファスナーと確実な締結・管理用ツールの整備が有効です。

2. 金融・保険の増勢とセキュリティ配慮

調達側で金融・保険の比重が増えた点は、帳票・通知物の品質安定や装置の保全要求の高さを示します。堅牢な固定と点検性に優れたねじ・ナット類、作業の標準化に資する治具・工具が適合します。

3. エネルギー・賃貸の横ばいと設備アップタイム

電気・物品賃貸が横ばいであることは、設備の継続利用・更新のバランスを示唆します。計画保全の徹底と、摩耗部の確実な締結・交換が安定稼働を支えます。

・ 詳細はこちら:https://www.jagat.or.jp/archives/491240

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