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プラスチック汚染対策の国際合意形成に向けた最新動向と課題

いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。

国連環境計画(UNEP)の政府間交渉「INC5.2(ジュネーブ)」が8月5日から開催され、プラスチック汚染を抑止する国際条約づくりが再加速しています。矢野経済研究所の論考を参照し、合意形成の論点と産業界の潮流をネジクルの視点で要約しました。

ネジクルの視点【2025/08/11-274号】

1. 国連交渉「延長戦」:INC5.2の位置づけ
釜山のINC5.1で先送りとなった生産規制などの論点を、8月5日から14日に再協議。170超の国・地域が参加し、実効性ある国際ルールの成立を目指しています。

2. 科学・統計が示す危機感
世界的な生産量の拡大と不適切処理により、海洋・陸域への流出が増加。現状の延長では2040年にさらに拡大する恐れがあり、危機感の共有が前提となっています。

3. 日本の施策からの示唆
プラスチック資源循環戦略やレジ袋有料化の経験は、意識・行動変容を促す一例。規制とインセンティブ設計のバランスが鍵です。

4. 産業界の合意形成を後押しする声
グローバル企業連合は、法的拘束力のある調和的ルールを支持。設計・素材選定・回収・再資源化まで一貫した「水平リサイクル」拡大が主潮流です。

5. ネクストアクションの焦点
生産規制の範囲、国際標準、実施期限とモニタリングの設計が争点。各国の産業構造に配慮しつつ、実効性と透明性のある制度設計が求められます。

ネジクル解説コメント

1. 調達・設計段階での“水平リサイクル対応”
単一素材化や解体容易性を意識した締結設計が分別・再資源化を後押し。樹脂系締結部品や樹脂ワッシャーの活用提案で設計段階から支援します。

2. 包装・輸送におけるプラスチック削減の定量管理
再生材比率の引き上げや部材点数の削減を仕様化。スコープ3削減や監査対応に資する梱包提案で、サプライチェーン全体の負荷低減に貢献します。

3. 耐久性・保全性を高める長寿命化戦略
耐食・絶縁・耐薬品性などを適材適所で高め、保全頻度と廃棄を抑制。ライフサイクルコストと環境配慮の両立を狙います。

4. 仕様トレーサビリティとコンプライアンス
将来のルール化に備え、材料・部材仕様の証憑整備と標準品番運用を強化。置換提案のフロー整備も並行して進めます。

5. 共同開発・共同検証の推進
お客様・素材メーカーと連携し、水平リサイクル前提の締結・包装ソリューションを検証。試作から量産移行まで伴走します。

・ 詳細はこちら:https://www.yano.co.jp/hirameki/show/id/442?return=%2Fhirameki%2F

【記事に関連する商品情報】

  • 樹脂製ねじ
    腐食環境・電食リスクのある装置や軽量化設計で採用が進む締結部品。単一素材化により分別性と再資源化適合性を高めます。
  • 樹脂ワッシャー
    絶縁・緩衝用途で樹脂ねじと併用。異材接触を抑え、解体・分別工程の簡素化に寄与します。
  • 樹脂リベット
    金属フリー固定が求められる筐体・パネルに有効。組立簡素化と軽量化で輸送起因の環境負荷低減にもつながります。
  • パッケージ資材
    再生材・単一素材系梱包の選択肢を拡充。仕様統一で回収・再利用スキームに適合し、監査対応もしやすくなります。
  • 樹脂素材・関連部材
    耐薬品性や電気特性など用途要件に応じた選定を支援。水平リサイクルを前提とした素材検討に活用いただけます。

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