いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。世界の医療機器市場は高齢化やデジタルヘルスの進展により構造変化が加速しています。NRIのレポート(参考URL)では、日本企業にとっての示唆が整理されています。
ネジクルの視点【2025/08/09 314号】
1. 高齢化と慢性疾患増加が市場拡大を牽引
高齢者人口の拡大により循環器、整形外科、糖尿病関連などの治療・診断機器の需要が増加しています。在宅医療やリハビリ分野でも市場が広がっています。
2. デジタル化で機器はデータ活用型へ
AI診断支援、IoTモニタリング、ロボティクスなどソフトとハードの融合が進展し、単機能機器からライフサイクル全体で価値を出すデータ活用型へ移行しています。
3. 規制適合と品質保証体制の戦略性
グローバル展開にはFDA、CEなど各国規制への適合と、医療安全やトレーサビリティを担保する設計、製造、記録体制が不可欠です。
4. 新興国の需要拡大と価格競争
アジアやアフリカで医療インフラ整備が進み、耐久性とコストの両立が鍵となります。日本企業には品質優位を保ちつつコスト競争力強化が求められます。
5. サステナビリティと廃棄物対策
使い捨て機器の増加に伴い、廃棄物削減や再資源化、環境配慮素材の採用が企業価値に直結します。調達から回収までの循環設計が重視されています。
ネジクル解説コメント
1. 精密・耐食グレードの締結部品で医療機器の信頼性を支援
医療機器は高い清浄度、耐食性、耐薬品性が前提です。ステンレスや樹脂系の精密ねじ等で、長期安定稼働と保守性に寄与します。
2. 小型・軽量化に向けた微細締結の提案
携帯型やウェアラブル機器では微小スペースと組立効率が重要です。微細ねじ、座金組込ねじ等で部品点数と作業負荷の最適化を図れます。
3. 規格やトレーサビリティを見据えた部材選定
規格適合やロット管理に配慮した締結部品の選定や置換提案で、グローバル市場での品質保証体制を後押しします。
・ 詳細はこちら:https://www.nri.com/jp/knowledge/publication/chitekishisan_202506/files/000049831.pdf
【記事に関連する商品情報】
- ステンレス精密小ねじ:耐食、清浄性が求められる内部固定に。検査機器や精密組立に適合。
- 樹脂製ねじ:軽量、非磁性で電磁影響を抑制。MRI周辺や試験装置に有用。
- タッピングねじ:樹脂、軽金属への直接締結で作業効率化。筐体の軽量化に貢献。
- 座金組込ねじ:ワッシャ一体で緩み止め、工数削減。安定品質の量産組立に適しています。
- 六角ボルト(ステンレス):構造部の高強度固定と耐食性を両立。医療設備のフレーム周りに。
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