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2050年のロボット産業が描く「人・社会・環境」との共存ビジョン

いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。日本ロボット工業会が公表した『ロボット産業ビジョン2050(Ver.1.0)』は、2050年の“ありたい姿”から逆算してロボット産業の方向性を描いた最終版です(2025年6月、JARA)。

ネジクルの視点【2025/08/09-563号】

1. 「ありたい社会像」からのバックキャスト

本ビジョンは、2050年の理想像を据え、そこからのバックキャストで技術・産業・制度の道筋を示します。インパクト/ガバナンス/リスク/センスメイキングの観点で、人とロボットの共生社会を設計しています。

2. 産業化の勝負所は「グローバル要請・ウェルビーイング・国際競争力」

2050年に向けた産業化のポイントは「グローバル要請」「ウェルビーイング」「国際競争力」。社会課題の解決と人の幸福に資する産業設計が求められます。

3. 実装領域の柱:スマートコミュニティ&スマートプロダクション

社会実装は、生活領域(平時/非常時)の「スマートコミュニティ」と、仕事の場の「スマートプロダクション」が二本柱。安全・倫理・法など社会的側面も併走して整備されます。

4. 協働ロボットの普及と操作性の高度化

協働ロボットの浸透により、多品種少量や複雑作業への適用が拡大。直感的教示や自律計画の高度化が進みます。

5. 最終版に至るまでの広範な議論とJARAのメッセージ

17名の有識者による分野横断の議論を反映。初期版(2023年5月)から産業化を深掘りし、最終版(2025年6月)として取りまとめられています。

ネジクル解説コメント

1. 協働ロボット普及=高精度・再現性ある締結が前提に

複雑・多様な工程にロボットが入るほど、関節や治具の締結は高い再現性と保守性が必須。規格統一・トレーサビリティ対応の締結部材が選好されます。

2. 脱炭素・長寿命化=軽量・耐食素材の選好が強まる

2050年の持続可能社会に向け、設計段階から環境負荷の低い素材選定が標準化。軽量・耐食の締結・操作部品の活用が進みます。

3. 現場メンテは“工具レス”で安全・迅速に

人と同じ空間で稼働する装置は停止時間の最小化が重要。ノブボルトやクランプレバーなど、工具不要で確実に固定できる機構が求められます。

・詳細はこちら:日本ロボット工業会『ロボット産業ビジョン2050(Ver.1.0)』(2025年6月)。

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