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今月発表された「三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社」のレポートによると、東海地域の景気が足踏み状態にあるとのことです。製造業の動きや輸出の鈍化が気になるなか、ネジクルとしても現場の変化を注視しています。
ネジクルの視点【2025/08/08-364号】
1. 景気の現状:全体としては「足踏み状態」
2025年8月の三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる地域分析によれば、東海地域の景気は総じて「足踏み状態」にあるとのことです。外需の低迷と製造業の減産が重なり、回復の勢いが見られない状況です。
2. 輸出の停滞:自動車関連の不振が影響
東海地域の輸出額は、前年同月比-6.5%と減少しています。とくに愛知県の自動車関連部品の出荷に陰りが見られ、製造ラインへの部品投入も抑制傾向にあります。
3. 生産の鈍化:機械・自動車で明確な影響
鉱工業生産指数においても、自動車工業や工作機械関連での生産が弱含みです。特に工作機械は、組立工程で多数のネジを使用するため、生産調整がネジ需要に直接影響を及ぼすことが予想されます。
4. 消費と雇用は堅調:景気を支える内需
雇用面では有効求人倍率が高水準を維持し、個人消費は百貨店・スーパーの売上高がプラス基調です。外食や観光関連も回復を見せており、内需が下支えしている様子が伺えます。
5. 今後の展望:コスト上昇と外需低迷に注意
今後は、原材料費の上昇や海外市場の不透明感が企業の利益を圧迫し、生産・設備投資に慎重な姿勢が強まる可能性があります。こうした状況に応じた部品調達が求められるフェーズです。
ネジクル解説コメント
1. 製造業の減速がねじ需要に波及
自動車や機械工業の生産調整は、装置組立や補修用のねじの調達に影響します。製造の足踏みは、ネジの流通にも“待機”を強いる局面です。
2. 東海の輸出鈍化=座金組込ねじの稼働低下
輸出用機械の製造が停滞することで、組立工数を削減できる座金組込ねじの使用頻度も減少傾向です。今後の海外需要の回復が期待されます。
3. コスト高対応に小ロット対応が重要
原材料高により製造コストの上昇が続くなか、小ロット対応や1本単位の販売ができるネジクルの柔軟性が、ユーザー企業の調達最適化に寄与しています。
4. 内需に支えられる補修・メンテナンス需要
設備投資が控えられるなかで、既存設備の延命を目的とした補修需要が増加しています。建材用ねじやタッピングねじなど、点検・更新需要は今後も安定的に見込まれます。
5. ネジクルは変化に対応する“インフラ”へ
景気が足踏みを続ける中でも、ネジの需要は現場の変化に応じて必ず発生します。ネジクルはそうした「変化対応型インフラ」として、これからも必要とされる存在を目指してまいります。
・詳細はこちら
https://www.murc.jp/wp-content/uploads/2025/08/gr_toukai_2508_01.pdf
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