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本日は、第一生命経済研究所による最新のレポート「PC販売急増の背景と今後の経済への影響(2025年7月)」を取り上げます。テレワークの定着や生成AIの普及など、ハードウェア需要の変化が日本の設備投資にも影響を与えていることが示されています。
ネジクルの視点【2025/08/08-937号】
1. PC販売が再び拡大した背景
2024年から2025年にかけてPC販売が再び増加している背景には、テレワークの定着や生成AIの普及、円安の影響での駆け込み需要などが挙げられています。特に法人需要が牽引しており、個人よりも企業の設備更新による需要が目立ちます。
2. 生成AIと業務の高度化ニーズ
生成AIの活用が加速する中、旧型のPCでは性能が追いつかず、AIツールを円滑に動作させるための買い替えが進んでいます。企業においては、AIを前提とした業務フロー構築が進行しており、それに伴うPCの性能向上が不可欠です。
3. 円安と価格上昇による駆け込み
円安により輸入機器の価格が上昇していることから、「今のうちに買っておこう」という企業の行動が見られています。このような駆け込み需要は、ハードウェアのみならず、生産設備や付随部品にも波及しています。
4. 中小企業への波及効果と限界
大企業を中心に設備更新が進む一方で、中小企業では資金的余裕が乏しく、更新の動きは限定的です。ただし、補助金制度の活用や再販市場の活性化により、波及効果が緩やかに進む可能性が指摘されています。
5. 今後の景気への影響と懸念材料
設備投資が活性化すれば一時的に景気は押し上げられますが、反動減や価格転嫁の難しさといったリスクも抱えています。PCやAI関連投資に偏ると、全体の産業バランスにひずみが出る懸念も残ります。
ネジクル解説コメント
1. 設備更新に伴う締結部品の需要増加
PCだけでなく、サーバーラックや周辺機器の設置に関連する部材の需要も高まっています。例えば、産業用ラックや筐体の組立てには精度の高いねじが使用されるため、ネジクルでも関連商品の注目度が上がっています。
2. 情報機器対応の絶縁性・耐久性部材
電子機器に使われる部品には、導電性を避けた樹脂系ねじやワッシャーのニーズが増加中です。静電気対策・電気絶縁性に優れた製品が、IT企業や製造業での採用を後押ししています。
3. 円安環境下の国内調達ニーズ
海外製品の価格高騰を受け、国内からの即納調達を求める動きが活発です。ネジクルでは即納可能な商品ラインナップを拡充しており、短納期対応が強みとなっています。
4. 再販市場対応のパーツ交換ニーズ
PCや機器を中古市場で活用する場合、故障部品の交換や再組立てが必要です。この分野でも、ネジやスペーサーなど小型部品の需要が地味ながら継続的に発生しています。
5. 中小企業向けの小ロット供給体制
中小企業の設備更新では、数個から数十個単位での調達ニーズが一般的です。ネジクルは1本からでも出荷できる体制を整えており、こうした需要にフィットしています。
・詳細はこちら
https://www.dlri.co.jp/files/macro/495286.pdf
記事に関連する商品情報
- 絶縁樹脂ねじ(六角ボルト)
生成AIや電子機器まわりの組立てに。電気絶縁性が求められる用途に最適です。 - スペーサー(樹脂製)
PC内部の絶縁・距離調整に使える軽量スペーサーです。再販機器の分解修理にも。 - トルク制御対応タッピングねじ
サーバー機器や精密筐体の固定に最適なタッピングねじ。ばらつきの少ない締結が可能です。 - インサートナット(樹脂筐体用)
樹脂筐体などにナット座を設けたいときに。AI端末機器にも多用されています。 - ネジザウルスシリーズ(整備ツール)
ネジの固着・再整備に便利なプロ仕様のツール。整備・分解・再構築の現場で必携です。
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