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2025年8月初旬、政府統計ポータルでは、金属製品や鋼材価格、そしてボルト・ナットに関する企業物価指数に注目が集まっています。製造業界・建設業界の原価に直結するこれらのデータは、ねじ製品の供給戦略にも大きく影響を与える重要な指標です。
ネジクルの視点【2025/08/08-203号】
1. 鋼材価格は10か月連続で下落中
2025年6月の鋼材の国内企業物価指数(2020年基準)は「149.1」で、前年同月比で8.4ポイントの下落となりました。これは2022年6月以降で最も低い水準であり、建材・加工部品のコスト構造に大きな影響を与える結果となっています。
2. ボルト・ナット価格にも下落傾向が波及
同月の「ボルト・ナット(ねじ含む)」の国内PPIは「131.0」となり、前月比で0.3ポイントの下落。3か月連続で微減が続いており、鋼材価格の変動がねじ価格にも連動してきたことが読み取れます。
3. 輸出向け価格も2か月連続で下落
輸出物価指数においても、ボルト・ナットは前月比で0.1ポイント下落(128.6)。為替や国際競争の影響も加わり、海外市場への供給価格も調整局面にあると見られます。
4. 金属製品全体で6か月ぶりの価格低下
金属製品全体のPPIも133.1と前月比0.4ポイントの下落。これは昨年末から続いていた上昇トレンドが止まりつつあることを示しており、部品業界における再編や値付けの見直しが求められそうです。
5. 価格変動が示す市場戦略の再構築ポイント
今回の統計データから、価格下落は一過性ではなくトレンド化している可能性があります。メーカーや調達部門はもちろん、ネジクルのような流通業者も「価格の見える化」や「在庫の最適化」などを意識した販売施策が必要とされる局面です。
ネジクル解説コメント
1. 原材料コストの低下は販売戦略の好機
ねじ製品の価格が下落傾向にある今、コストを抑えたうえで利益率を確保できる絶好のタイミングです。業者向けに「まとめ買いキャンペーン」や「数量割引」を展開することで、安定的な受注が見込まれます。
2. 為替影響を受けにくい内需向け販売強化
輸出物価指数が伸び悩む中、為替に左右されにくい国内販売の強化がカギとなります。ネジクルでは建材・設備関連の需要に対応した商品を多く取り扱っており、公共工事や設備更新需要に即した提案が可能です。
3. 価格安定期における「選定支援」の重要性
価格の乱高下が少ない今こそ、顧客にとっては「選定に集中できる時期」です。ネジクルでは、ねじ・ボルト・座金などのスペック選定をサポートする情報ページを整備し、購買担当者が迷わず選べる環境を構築しています。
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