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米国経済の減速が懸念される中、第一生命経済研究所が「米国経済は失速せず」とのレポートを発表しました(PDFリンク)。
世界の景気はネジの流通にも影響を与える重要なファクターです。今回はこの米国経済の分析をネジクル視点でお届けします。
ネジクルの視点【2025/08/07-928号】
1. 米国経済は「景気後退」ではなく「横ばい回復」へ
第一生命経済研究所の最新レポートによれば、米国経済は2025年に入っても「景気後退」ではなく、「横ばいながらも回復基調」を維持していると指摘されています。2023年からの利上げやインフレの影響を乗り越え、雇用・所得環境の底堅さが米国経済を支えています。
2. 個人消費と住宅投資の好調が下支え
物価上昇が一服する中、実質所得の改善が進み、個人消費は持ち直しを見せています。さらに、住宅投資も底打ちし、建設需要や関連資材の動きが活発化しています。これは住宅用の部品・ファスナー類にも影響を及ぼす重要なシグナルです。
3. 設備投資も堅調、製造業も底堅さを維持
米国内の設備投資も活発で、半導体工場や再生可能エネルギー関連設備などの建設が続いています。これに伴い、構造部材や工業用ねじの需要が底堅く推移しており、部品供給側としての日本企業にも商機が広がっています。
4. 金融政策は慎重姿勢を継続、年末に利下げも視野
FRB(米連邦準備制度理事会)はインフレ沈静化を慎重に見極めつつ、年末には利下げの可能性が出てきています。これにより為替や国際資材価格に変動が生じ、ネジや機械部品の仕入れ価格にも影響を及ぼす可能性があります。
5. 日本企業にとっても、米国経済は最大の外的要因
日本の製造業にとって、米国の景気動向は最大級の外部要因のひとつです。米国発の建設・製造需要は、部品輸出や日本国内での補修需要を通じて、ネジ業界にも広く波及します。ネジクルはこうした世界経済の変化にも敏感に対応してまいります。
ネジクル解説コメント
1. 米国住宅市場の回復とファスナー需要
住宅着工数や建築投資の回復は、住宅構造材・金物類の需要を押し上げます。木造・軽量鉄骨建築ではタッピングネジやコーススレッドなどが多用され、ネジクルでも該当商品を広く取り扱っています。
2. 設備投資増大が高強度ねじに波及
再生可能エネルギー施設やインフラ設備の建設には、高トルク・高耐久の特殊ねじが不可欠です。ネジクルでは耐腐食性や引張強度を重視した製品の取り揃えを強化しています。
3. 為替変動と即納ニーズへの対応
為替影響による価格変動が続く中でも、ネジクルは豊富な国内在庫で安定供給を維持しています。「明日1本欲しい」というお客様のニーズにも、迅速に対応できる体制を整えています。
・詳細はこちら
https://www.dlri.co.jp/files/macro/495225.pdf
【記事に関連する商品情報】
- タッピングネジ(1種なべ)
木造・軽量鉄骨の構造体固定に使用され、住宅市場の動向と連動。 - 建材用ねじ(高耐久)
住宅・施設の新築・改修に多用されるネジで、需要変動にも対応。 - ドリルねじ(ステンレス製)
鉄骨や金属板の固定に対応し、建設・設備用途で使用頻度が高い。 - 特殊ねじ(高トルク対応)
産業用設備や再エネ施設に対応する高強度製品。 - 座金組込ねじ(ゆるみ止め効果)
振動が発生する機器類に適しており、製造業の稼働安定に寄与。
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