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2025年8月5日付の丸紅「Weekly Briefing」によれば、中国の企業景況感の低下が一段と鮮明になっており、世界経済に与える波紋が注目されています。
ネジクルの視点【2025/08/06-934号】
1. 中国企業の景況感が一段と悪化
製造業・非製造業ともに企業景況感指数(PMI)が50を下回り、景気の「悪化」を示しています。特に中小企業の活動が低調で、新規受注の減少が続いています。
2. 政府の刺激策が奏功せず
中国政府は金融緩和や公共投資による景気下支えを進めていますが、企業マインドの冷え込みを覆すには至っていません。今後の政策余地も限定的です。
3. 日本企業の中国依存のリスク再認識
中国の景気減速は、現地生産や輸出に依存してきた日本企業にも影響を及ぼしています。特に機械・部品分野では、新規投資の見直しも進んでいます。
4. 世界経済への波及懸念
米国やユーロ圏の回復傾向とは対照的に、中国経済の鈍化はアジア全体の成長率を押し下げる可能性があり、グローバルサプライチェーン全体への影響が懸念されます。
5. 資源価格・物流コストの下押し圧力
鉄鋼や銅といった素材価格が軟化し始めており、海運物流も減速しています。ネジ業界でも価格転嫁の余地と供給の安定性に注目が集まります。
ネジクル解説コメント
1. 中国向け部材需要の冷え込みと影響
中国での景気後退が進むと、現地での生産部材需要が減退し、日本国内の部品供給拠点にも調整圧力がかかります。ネジクルとしても、中国依存の少ない安定供給体制の構築が求められています。
2. 鉄鋼価格の低下とネジ原価への波及
原材料価格が軟化傾向にある今、調達コストの見直しと価格戦略の柔軟な対応が可能になります。顧客ニーズに合わせた価格転嫁も検討の余地があります。
3. 建築資材分野では依然として強含み
一方、インフラや再開発など日本国内での公共投資は堅調であり、建材用ネジの需要は底堅い状況です。特に耐震性や施工効率を重視した製品群が注目されます。
4. サプライチェーン再構築における日本製品の信頼性
中国リスクを背景に、「日本品質」への回帰が進む中、ネジクルが扱う高精度・高耐久製品の優位性が評価されやすくなっています。
5. ネジ製品の多拠点分散提案が今後の鍵に
顧客の海外工場や開発拠点の分散ニーズに応える形で、短納期対応・少量多品種の供給が求められます。ネジクルの多品種対応力をより強化する好機です。
・詳細はこちら
https://www.marubeni.com/jp/research/report/data/WeeklyBriefing20250805.pdf
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