ネジクルの視点【2025/08/03-371号】
いつもネジクルをご利用いただきありがとうございます。
今回注目したのは、nippon.com にて紹介されていた「日本のものづくりの底力」や「中小企業の技術伝承」に関する一連の特集記事です(例:「匠の技が生きる町工場」「失われゆく伝統技術」など)。ねじをはじめとする部品産業は、こうした“見えないインフラ”のような存在として、日本の製造業を支えてきました。
1. 地場産業としての「ねじ」製造の役割
記事では、大都市圏だけでなく地方の工業地域でも熟練工が活躍し、世界に誇る精密部品を生産している現状が紹介されていました。ねじはその代表例であり、目立たずとも必要不可欠な製品です。ネジクルが拠点を構える東大阪も、まさにそのような地場産業の中心地として長年の歴史を持っています。
2. 技術の継承が危ぶまれる現実
「ものづくりニッポン」の象徴だった技術が後継者不足や利益率低下で衰退していると指摘されています。ねじも例外ではありません。特殊形状や建築用途に特化したネジの多くは、小規模な工場で製造されており、その品質を支えているのは熟練工の技です。
3. 再注目される「手の仕事」
DXやAI化が進む一方で、手仕事による調整や品質管理が必要とされる領域では、依然として人の技術力が求められています。ねじの世界でも、ミクロン単位での加工や、用途に応じた材質選定など、今も“人の目と手”が活躍する現場が多くあります。
4. 国際競争のなかでの“差別化”
グローバル市場では価格競争が激化していますが、信頼性や加工精度で差別化できるのが日本製のねじです。ネジクルではその価値を伝えるべく、詳細な製品スペックや用途別の提案を積極的に展開しています。
5. ネジクルの果たすべき役割
こうした文脈の中で、私たちネジクルの役割は「技術の継承」と「需要者との橋渡し」です。多様なねじを、必要なときに、必要な本数だけお届けすることで、中小製造業の力を支え、日本のものづくり文化をつなぐ一助となることを目指しています。
ネジクル解説コメント
1. 東大阪の強みを活かす小ロット対応
ネジクルが提供する多品種・小ロット対応の強みは、まさに記事が指摘する“地域密着型のものづくり”の延長線上にあります。量より質、スピードより信頼性を求めるユーザーにこそ支持されるラインナップを展開しています。
2. 加工精度が問われる建材・金属構造物向け
高トルク・高強度が求められる用途では、品質管理とねじ山の精度が肝心です。ネジクルでは建材系ねじを中心に、高精度な製品を多く扱っており、設計者や工場現場の信頼に応えています。
3. 知られざる「ねじ」の多様性を発信
記事でも“表に出ない部品の価値”が語られていましたが、ねじはまさにその代表格。ネジクルではその奥深さや機能性をコラムなどで発信し、技術継承のきっかけづくりも担っています。
・詳細はこちら
https://www.nippon.com/ja/
記事に関連する商品情報
- 建材用ねじ(六角フランジ付き)
建築や構造物に用いられる高トルク型。熟練加工が生きる分野での需要が多い。 - 座金組込ねじ(ばね座金+平座金)
現場作業の効率向上に貢献。品質管理面でも高評価の製品。 - タッピングネジ(十字穴付き)
自動車・家電の小規模組立に活躍。大量生産にも耐えうる品質を確保。 - ダイケイねじ(太径専用)
工場設備や土木部材で多く使用。ねじ山精度が問われる。 - 特殊ねじ(異形・多機能)
熟練職人が対応する加工が不可欠な製品群。差別化ポイントとして注目。
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