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本日は、厚生労働省が発表した「令和7年 民間主要企業春季賃上げ要求・妥結状況」に注目します。今回の賃上げ率は5.52%と、昨年を上回る水準が報告されており、製造業や建設業を含む多くの分野で賃上げの動きが顕著となっています。
ネジクルの視点【2025/08/02-714号】
1. 賃上げ率5.52%、金額は18,629円に
今回の調査によれば、主要企業の平均賃上げ率は5.52%、金額にして18,629円と、いずれも前年を上回りました。物価上昇や人手不足、優秀な人材確保を背景に、従業員の処遇改善が進められています。
2. 業種別で見られる賃上げの拡大
製造業、非製造業問わず、広い業種で賃上げが実施されています。特に、建設・製造分野では、慢性的な人手不足や現場力の底上げを目的とした待遇改善が明確に見られました。
3. 中小企業への波及も期待
大手企業の賃上げが社会全体の賃金動向に波及し、中小企業や下請け企業にも賃上げの波が届くことが期待されています。ものづくり現場全体の待遇改善が進むことで、製造現場の安定や技術力の維持向上が期待されます。
4. 価格転嫁の必要性とサプライチェーンの変化
賃上げの影響により、原材料・部品コストの上昇分を製品価格に転嫁する動きも見られます。部品調達やねじ等の工業用資材分野でも価格改定の動きがあり、サプライチェーン全体でコスト意識が高まっています。
5. 働き方・生産現場の変化
賃上げと並行して、柔軟な働き方や生産性向上のための設備投資が進行中です。現場効率化や安全対策のための部品・工具需要も高まり、今後の現場改善活動が活発化すると見られます。
ネジクル解説コメント
1. 賃上げトレンドと部品調達の変化
今回の賃上げトレンドは、ねじをはじめとする工業用部品の需要や価格にも影響を与えています。調達部門では、これまで以上にコスト管理と安定調達が重要になってきました。
2. 製造現場の効率化ニーズ
賃上げによる人件費増加に対応するため、多くの現場で省力化や自動化が進み、座金組込ねじ・タッピングねじ・ナット類など、作業効率を高める製品のニーズが拡大しています。
3. サプライチェーン強靭化の重要性
価格転嫁と納期確保を両立するため、サプライチェーン全体での調達安定化や複数ルートの確保がより重視されています。ネジクルでも、短納期対応・多品種少量供給を強みとしています。
4. コスト管理と品質管理の両立
コスト上昇下でも、品質管理を疎かにしないことが企業の競争力となっています。高品質なねじ・ファスナー類を安定して供給することが、製造現場の信頼を獲得するポイントです。
5. ネジクルの現場サポート強化
現場の課題解決や効率化ニーズに応えるべく、ネジクルでは用途別・現場別に最適なねじ・部品の提案力を強化しています。今後もお客様の現場力向上をサポートしてまいります。
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