物流ロボット製造工程別のネジ部品選定ガイド
AMR、AGV、搬送台車型ロボットの筐体、駆動部、センサー、制御盤、電池ユニットを対象に、工程ごとの締結部品を整理します。
走行方式、積載荷重、最高速度、停止距離、センサー範囲、保守方式を確認し、物流ロボット全体の締結仕様を決定します。
無人搬送車及び無人搬送車システムの安全要求事項に基づき、フレーム締結部、電池固定部、駆動部、制御盤、センサー取付部を分類します。ねじ呼び、締付トルク、座面管理、保守時の着脱頻度を設計入力として固定します。
物流ロボットは人と同じ通路を走行します。締結部のゆるみ、電池固定部の脱落、センサー角度ずれが発生すると、停止距離の悪化、障害物検知不良、搬送停止につながります。
六角穴付きボルト、ノルトロックワッシャーを主要締結部に使用します。
六角穴付きボルトは高い締付力が必要なベースフレーム、モーターブラケット、電池ケースに使用します。ノルトロックワッシャーは走行振動を受ける箇所の軸力低下を抑えます。
強度区分は鋼製フレームで8.8以上、駆動部ブラケットで10.9を基準にします。材質は屋内倉庫で鋼、湿気がある倉庫でステンレスを選定します。使用環境は連続走行振動、段差乗越え、清掃水の飛散を確認します。規格はJIS B 1176、ISO 4762、JIS D 6802、ISO 3691-4を参照します。
ISO 3691-4 Driverless industrial trucks and their systems、JIS D 6802 無人搬送車及び無人搬送車システム、安全要求事項及び検証、JIS B 1176 六角穴付きボルトを参照します。
フレーム加工・ベースシャーシ組立へ進みます。
アルミフレーム、鋼板ベース、補強リブ、バンパー支持部を加工し、物流ロボットのベースシャーシを組み立てます。
積載荷重、床面段差、加減速時の慣性力を受けるベース部を組み立てます。位置決め穴、ねじ穴、電装品取付面、カバー固定点を加工図面どおりに管理し、対角寸法と平面度を確認します。
ベースシャーシのねじ締結が弱いと、走行時にフレームがねじれ、車輪接地圧が乱れます。接地圧の乱れはスリップ、停止位置ずれ、搬送物の荷崩れにつながります。
強度区分は通常フレームで8.8、重量搬送用フレームで10.9を選定します。材質は鋼製黒染め、三価クロメート、ステンレスを使用環境で分けます。使用環境は屋内乾燥、冷蔵倉庫、粉じんの有無を確認します。規格はJIS B 1176、ISO 4762、JIS B 1256を参照します。
JIS B 1176 六角穴付きボルト、JIS B 1256 平座金、ISO 3691-4 Driverless industrial trucks and their systemsを参照します。
駆動ユニット・車輪・アジャスター取付へ進みます。
駆動モーター、減速機、車輪、従動輪、搬送台車受け部、保守用アジャスターを取り付けます。
モーターブラケットをベースシャーシに固定し、車輪軸の芯出し、接地高さ、走行方向の直角度を確認します。重量物用アジャストボルトは組立時の水平出し、保守時の一時支持、据付検査時の姿勢調整に使用します。
駆動部は物流ロボットの停止距離と搬送精度を左右します。車輪取付部のゆるみや高さずれがあると、片減り、蛇行、停止位置ずれが発生します。
六角穴付きボルト、ノルトロックワッシャー、重量物用アジャストボルトを使用します。
六角穴付きボルトはモーターブラケット固定に使用します。ノルトロックワッシャーは振動でゆるみやすい駆動部締結に使用します。重量物用アジャストボルトはベース高さと水平度を保持します。
強度区分は駆動部固定で10.9、軽量カバー周辺で8.8を基準にします。材質は鋼、ステンレス、表面処理品を走行環境で分けます。使用環境は連続振動、床面段差、急停止時の衝撃を確認します。規格はJIS B 1176、ISO 4762、JIS D 6802、ISO 3691-4を参照します。
JIS D 6802 無人搬送車及び無人搬送車システム、安全要求事項及び検証、ISO 3691-4、JIS B 1176を参照します。
電池ユニット・電装ベース・制御盤組立へ進みます。
リチウムイオン電池、BMS、制御基板、電源分配ユニット、端子台、配線ダクトを組み立てます。
電池ケースをシャーシ内に固定し、制御基板と端子台を電装ベースへ取り付けます。配線の引張荷重、導通、絶縁距離、保守時の着脱性を確認します。
物流ロボットは充放電を繰り返して稼働します。電池固定部のゆるみや端子ねじの締付不足は、発熱、通信異常、電源瞬断、停止不良につながります。
端子ねじ、六角スペーサー・6角スペーサー、低頭ネジを使用します。
端子ねじは端子台と電源線の固定に使用します。六角スペーサー・6角スペーサーは制御基板の絶縁高さ確保に使用します。低頭ネジはカバー内で頭部高さを抑えたい電装部に使用します。
強度区分は電装ベースで4.8から8.8、電池保持金具で8.8以上を基準にします。材質は導電部近傍で鋼、腐食対策部でステンレス、絶縁が必要な箇所で樹脂部品との組合せを確認します。使用環境は発熱、結露、清掃時の水滴、電池交換頻度を確認します。規格はJIS B 1111、JIS B 1180、JIS C 8201系、ISO 12100を参照します。
ISO 12100 機械類の安全性、JIS C 8201 低圧開閉装置及び制御装置、JIS B 1111 十字穴付き小ねじを参照します。
センサー・通信アンテナ・保護カバー取付へ進みます。
LiDAR、カメラ、超音波センサー、バンパースイッチ、通信アンテナ、樹脂カバーを取り付けます。
障害物検知範囲、停止距離、センサー視野を確認し、センサーブラケットを設計角度で固定します。外装カバーは保守で開閉するため、ねじ頭高さ、作業工具、締付回数を管理します。
センサー角度がずれると、人検出、棚検出、パレット検出の精度が落ちます。カバー締結が弱いと走行中に異音が出て、保守時の再現性も低下します。
強度区分はカバー部で4.8から8.8、センサーブラケットで8.8を基準にします。材質は樹脂カバーでステンレス、鋼板カバーで表面処理鋼を選定します。使用環境は粉じん、清掃水、段差振動、工具アクセス性を確認します。規格はJIS B 1111、JIS B 1122、ISO 7380、ISO 3691-4を参照します。
ISO 3691-4 Driverless industrial trucks and their systems、JIS B 1122 十字穴付きタッピンねじ、ISO 7380 六角穴付きボタンボルトを参照します。
検査・試走・量産出荷判定へ進みます。
締付確認、電気検査、センサー校正、走行試験、非常停止試験、出荷前外観検査を行います。
締結部のトルクマーキング、軸力低下の確認、センサー視野の確認、停止距離測定、障害物検知試験を行います。走行試験後に駆動部、電池固定部、カバー締結部のゆるみを再確認します。
物流ロボットは出荷後すぐに倉庫ラインへ投入されます。試走後の再締結確認を省くと、量産初期不良、現場停止、保守工数増加につながります。
ノルトロックワッシャー、シムワッシャー、ネジ 規格を確認用の基準品として使用します。
ノルトロックワッシャーは走行後のゆるみ再発を抑える箇所に使用します。シムワッシャーは試走後のセンサー高さ補正に使用します。ネジ 規格は購買、検査、設計が同じ呼びと規格で照合するために使用します。
強度区分は検査対象ごとに4.8、8.8、10.9を図面と照合します。材質は鋼、ステンレス、表面処理品を部品表と照合します。使用環境は倉庫内走行、床面段差、連続充電、清掃条件を出荷仕様に合わせます。規格はJIS B 1176、JIS B 1256、ISO 3691-4、JIS D 6802を参照します。
ISO 3691-4 Driverless industrial trucks and their systems、JIS D 6802 無人搬送車及び無人搬送車システム、安全要求事項及び検証、JIS B 1176、JIS B 1256を参照します。
梱包、出荷、現地導入、保守部品手配へ進みます。
工程のまとめ
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