自動車試験機設備における強度区分12.9六角穴付きボルト・ノルトロックワッシャー工程別選定ガイド
自動車試験機設備における強度区分12.9六角穴付きボルト・ノルトロックワッシャー工程別選定ガイド
自動車試験機設備における強度区分12.9六角穴付きボルト・ノルトロックワッシャー工程別選定ガイド
自動車試験機は、エンジン試験機、シャシダイナモ、振動試験機、耐久試験機、ブレーキ試験機など、高荷重・高振動条件で長時間運転する設備です。基礎固定、動力伝達、振動抑制、安全カバー、配線配管、制御盤までを工程別に整理し、試験機特有の繰返し荷重と振動に対応する締結部品を選定します。
1. 基礎墨出し・アンカー施工
2. 試験機ベース固定
3. モータ・減速機固定
4. シャフト・カップリング固定
5. 振動センサー・治具固定
6. 配線・油圧配管固定
7. 安全カバー・制御盤据付
8. 試運転・増締め
工程1:基礎墨出し・アンカー施工
工程内容(仕様書ベース):試験機メーカー据付図、JIS B 9960-1、機械設備工事標準仕様書に基づき、試験機ベース、ダイナモ、制御盤、安全柵位置を墨出しします。コンクリート床へ穿孔後、孔内清掃を実施し、アンカーを施工します。
なぜ必要か:試験機は高回転・高トルク負荷を受けるため、基礎固定が不十分だと共振、芯ずれ、異常振動が発生するためです。
| 使用製品 | ケミカルアンカーアンカーボルトセットアンカー |
|---|---|
| 用途・役割 | 試験機本体、ダイナモ架台、安全柵支柱、制御盤を床へ固定します。 |
| 選定基準 | 強度区分:4.8以上です。材質:炭素鋼またはステンレスです。使用環境:振動、高荷重、油分飛散環境です。規格:JIS B 1180、JIS B 1181、JIS B 1256に準拠します。 |
| 引用仕様書名または参考基準名 | JIS B 9960-1、機械設備工事標準仕様書、試験機メーカー据付要領書 |
| 次工程 | 試験機ベース据付 |
次工程↓
工程2:試験機ベース据付・レベル調整
工程内容(仕様書ベース):試験機本体ベース、ダイナモ架台、防振架台を据え付け、水平レベルを確認後、対角締めで本締めを実施します。
なぜ必要か:ベースの傾きは、回転軸偏芯、測定誤差、振動増大を発生させるためです。
| 使用製品 | 強度区分12.9六角穴付きボルト皿バネ座金シムワッシャー |
|---|---|
| 用途・役割 | 試験機ベース、防振架台、補強プレートを高軸力で締結します。 |
| 選定基準 | 強度区分:12.9です。材質:合金鋼です。使用環境:高振動、高トルク、連続運転です。規格:JIS B 1176、ISO 898-1、JIS B 1256です。 |
| 引用仕様書名または参考基準名 | JIS B 1176、ISO 898-1、試験機メーカー据付基準 |
| 次工程 | モータ・減速機固定 |
次工程↓
工程3:モータ・減速機・ダイナモ固定
工程内容(仕様書ベース):主駆動モータ、減速機、負荷ダイナモ、冷却ファンユニットを架台へ固定し、芯出しを実施します。軸中心とカップリング芯をダイヤルゲージで確認します。
なぜ必要か:芯ずれは軸受異常、カップリング摩耗、トルク測定誤差を発生させるためです。
| 使用製品 | 10.9六角ボルトノルトロックワッシャーホーローセット平行キー |
|---|---|
| 用途・役割 | モータベース、減速機、カップリング、軸固定部の緩み防止と回り止めに使用します。 |
| 選定基準 | 強度区分:10.9以上です。材質:合金鋼です。使用環境:高回転、連続振動、油分環境です。規格:JIS B 1180、JIS B 1301、ISO 898-1です。 |
| 引用仕様書名または参考基準名 | JIS B 1301、ISO 898-1、試験機メーカー組立基準 |
| 次工程 | シャフト・カップリング固定 |
次工程↓
工程4:シャフト・カップリング・回転体固定
工程内容(仕様書ベース):回転軸、フライホイール、カップリング、ブレーキロータを固定し、回転バランスを確認します。締結後に回転干渉と偏芯量を測定します。
なぜ必要か:回転体の緩みは破損、飛散事故、試験停止を発生させるためです。
| 使用製品 | キャップボルトロックタイトバネ座金ダウエルピン |
|---|---|
| 用途・役割 | 回転部品固定、位置決め、振動部の緩み防止に使用します。 |
| 選定基準 | 強度区分:10.9以上です。材質:合金鋼です。使用環境:高回転、衝撃荷重、熱影響環境です。規格:JIS B 1176、JIS B 1354です。 |
| 引用仕様書名または参考基準名 | JIS B 1176、JIS B 1354、試験機メーカー回転体組立基準 |
| 次工程 | 振動センサー・治具固定 |
次工程↓
工程5:振動センサー・試験治具・安全カバー固定
工程内容(仕様書ベース):加速度センサー、温度センサー、荷重計、試験治具、安全カバーを固定します。測定ケーブルと可動部干渉を確認します。
なぜ必要か:センサー位置ずれは試験データ誤差につながり、安全カバー緩みは飛散事故を発生させるためです。
| 使用製品 | 低頭ネジトラス小ねじ(トラス頭)樹脂ワッシャーシールビス |
|---|---|
| 用途・役割 | センサーブラケット、安全カバー、配線保護カバーを固定します。 |
| 選定基準 | 強度区分:4.8以上です。材質:ステンレスまたは三価クロメート処理鋼です。使用環境:振動、油分、保守点検環境です。規格:JIS B 1111、JIS B 1256です。 |
| 引用仕様書名または参考基準名 | JIS B 9960-1、試験機メーカー安全基準 |
| 次工程 | 配線・油圧配管固定 |
次工程↓
工程6:配線・油圧配管・冷却配管固定
工程内容(仕様書ベース):動力ケーブル、センサー配線、油圧配管、冷却水ホースを支持金具へ固定し、振動と干渉を確認します。
なぜ必要か:ホース抜け、断線、油漏れは設備停止と安全事故につながるためです。
| 使用製品 | ホースクランプUボルトナベ ドリルネジシール座金 |
|---|---|
| 用途・役割 | 配管支持、ケーブルダクト固定、漏油対策カバー固定に使用します。 |
| 選定基準 | 強度区分:4.8以上です。材質:ステンレスまたは防錆鋼です。使用環境:油圧油、冷却水、振動環境です。規格:JIS B 1111、JIS B 1180です。 |
| 引用仕様書名または参考基準名 | 機械設備工事標準仕様書、試験機メーカー配管施工基準 |
| 次工程 | 安全柵・制御盤据付 |
次工程↓
工程7:安全柵・制御盤・操作盤据付
工程内容(仕様書ベース):試験機周囲へ安全柵、非常停止装置、制御盤、操作卓を設置し、保守動線を確保します。
なぜ必要か:回転体と高負荷設備のため、作業者保護と非常停止機能が必要になるためです。
| 使用製品 | ケージナットhex ナットJISワッシャーセットアンカー |
|---|---|
| 用途・役割 | 制御盤、操作盤、安全柵、盤内機器ラックを固定します。 |
| 選定基準 | 強度区分:4.8以上です。材質:炭素鋼またはステンレスです。使用環境:屋内、振動、保守作業環境です。規格:JIS B 1181、JIS B 1256です。 |
| 引用仕様書名または参考基準名 | JIS B 9960-1、労働安全衛生規則、試験機メーカー制御盤基準 |
| 次工程 | 試運転・増締め |
次工程↓
工程8:試運転・増締め・保全引渡し
工程内容(仕様書ベース):空運転、負荷試験、振動測定、温度測定を実施し、全締結部の緩みと軸力低下を確認します。増締め後に保全記録を作成します。
なぜ必要か:初期なじみで軸力低下が発生しやすく、緩み放置は重大破損につながるためです。
| 使用製品 | レンチノルトロックワッシャーシュノールワッシャーキムタオル |
|---|---|
| 用途・役割 | 締付確認、振動部緩み防止、清掃、保守点検に使用します。 |
| 選定基準 | 強度区分:締結ボルトと同等以上です。材質:ばね鋼またはステンレスです。使用環境:高振動、保守点検、油分環境です。規格:JIS B 1251、JIS B 1256です。 |
| 引用仕様書名または参考基準名 | JIS B 9960-1、試験機メーカー保全要領書 |
| 次工程 | 量産試験・定期保守 |
工程のまとめ
| 参照規定 | JIS B 9960-1、JIS B 1176、JIS B 1180、JIS B 1181、JIS B 1251、JIS B 1256、JIS B 1301、JIS B 1354、ISO 898-1、機械設備工事標準仕様書、労働安全衛生規則 |
|---|---|
| 必要商品 | ケミカルアンカーアンカーボルト強度区分12.9六角穴付きボルト10.9六角ボルトノルトロックワッシャーキャップボルトロックタイトホースクランプUボルトケージナットレンチ |
2026年5月13日作成。試験機の固定位置、締付トルク、軸力管理、振動許容値は、試験機メーカー承認図および現場構造計算書で最終確認します。

