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一般電気工事業における施工工程別のネジ・締結部品選定ガイド
一般電気工事では、配線、電線管支持、ケーブルラック固定、分電盤据付、端子接続、カバー取付まで、工程ごとに締結部品の役割が変わります。固定力、導通、安全性、耐食性、振動対策を工程別に整理し、rr掲載製品パスを用いて選定できるようにまとめています。

工程1:墨出し・下地確認

工程内容:施工位置を墨出しし、コンクリート、軽量鉄骨、ALCなどの下地種別を確認します。

なぜ必要か:下地を確認せずに施工すると、アンカーの引抜耐力不足や支持金具の脱落につながります。

使用製品:

用途・役割:配管支持金具、ケーブルラック、機器固定用の基点として使用します。

選定基準:強度区分は母材強度に対して引抜耐力を確認します。材質は鉄・溶融亜鉛メッキまたはSUS304を選定します。屋外、湿潤環境、腐食環境ではSUS304または溶融亜鉛メッキ品を使用します。規格はJISおよび建築設備耐震設計指針を基準にします。

引用仕様書名または参考基準名:公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)

▼ 次工程:配管支持金具の設置

工程2:電線管・ケーブルラック支持施工

工程内容:電線管、ケーブルラック、ダクトを支持金具で固定します。

なぜ必要か:配線荷重と地震時の揺れに耐える支持構造を確保するためです。

使用製品:

用途・役割:配管、ダクト、ラックを吊り支持し、チャンネル材へ確実に固定します。

選定基準:強度区分は4.8以上を使用します。材質は溶融亜鉛メッキ鋼またはSUS304を選定します。屋外、機械室、振動環境では耐食性と緩み止め性能を重視します。規格はJIS B 1181および耐震支持ガイドラインを基準にします。

引用仕様書名または参考基準名:建築設備耐震設計・施工指針

▼ 次工程:盤・機器据付

工程3:分電盤・制御盤の据付

工程内容:分電盤、制御盤、受変電設備の盤体を床または壁面へ固定します。

なぜ必要か:盤の転倒、振動によるボルト緩み、電気事故を防止するためです。

使用製品:

用途・役割:盤体を固定し、振動環境での戻り回転と締結力低下を防ぎます。

選定基準:強度区分は10.9を使用します。材質は鉄または高強度鋼を選定します。受変電設備周辺など振動環境ではノルトロックワッシャーを併用します。規格はJIS B 1180およびISO 898を基準にします。

引用仕様書名または参考基準名:内線規程(JEAC 8001)

▼ 次工程:機器・端子接続

工程4:機器接続・端子締結

工程内容:端子台、ブレーカー、制御機器、接地端子の締結を行います。

なぜ必要か:接触抵抗を低減し、発熱、焼損、接触不良を防止するためです。

使用製品:

用途・役割:電線接続部を締結し、端子部の導通と締付保持力を確保します。

選定基準:強度区分は4.8から8.8を使用します。材質は黄銅または鉄・メッキ品を選定します。通電部、発熱環境では導通性と耐熱性を確認します。規格はJIS C 2811を基準にします。

引用仕様書名または参考基準名:内線規程

▼ 次工程:仕上げ・カバー固定

工程5:カバー・仕上げ固定

工程内容:配電盤カバー、照明器具、プレート、化粧部材を取り付けます。

なぜ必要か:感電防止、異物侵入防止、外観品質の確保を行うためです。

使用製品:

用途・役割:カバー、プレート、照明器具を固定し、露出部の安全性と意匠性を確保します。

選定基準:強度区分は4.8を使用します。材質はSUSまたはメッキ鋼を選定します。屋内意匠部では外観品質、屋外では耐食性を優先します。規格はJIS B 1111を基準にします。

引用仕様書名または参考基準名:公共建築工事標準仕様書

一般電気工事では、固定、支持、導通、保護の4機能を工程別に満たす締結部品選定が必要です。屋外ではSUSまたは溶融亜鉛メッキ、振動環境では緩み止め部品、通電部では導通性を確認したねじを使用します。rr掲載製品を工程別に紐づけることで、設計、施工、購買で同じ基準を共有できます。