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製造業の保守・修理では、モーター、ポンプ、ファン、搬送装置、制御盤、架台などの振動設備で、ねじ・ナット・座金の緩みが発生します。 緩みは異音、芯ずれ、カバー脱落、接触不良、設備停止につながるため、点検から本締め、試運転、再点検までを工程として管理します。

ネジクルの視点【2026/05/04-468号】

本記事では、振動する設備の保守・修理を工程別に整理し、各工程で使用する締結部品を選定します。 使用製品は、ネジクル掲載品の中から、六角ボルト、六角穴付きボルト、JISワッシャー、バネ座金、ノルトロックワッシャー、Uナット、スリーロックナット、ロックタイトなどを工程ごとに割り付けています。

工程1:停止・分解前点検

工程内容:設備を停止し、締結部の緩み、脱落、腐食、座面沈み、ねじ山損傷、カバーのがたつきを確認します。

なぜ必要か:分解前の状態を記録することで、振動源、緩み発生箇所、再使用禁止部品を判断できます。

使用製品: レンチネジザウルス

用途・役割:レンチは六角ボルト・六角ナットの取り外し、ネジザウルスは頭部が損傷した小ねじの除去に使用します。

選定基準:鉄製ボルト、SUSボルト、溶融亜鉛メッキ品を外せる工具寸法を選定します。屋外腐食環境では固着を前提に、頭部を保持できる工具を使用します。規格はJIS B 1180、JIS B 1181の六角寸法に合わせます。

引用仕様書名または参考基準名:国土交通省「道路橋定期点検要領」、国土交通省「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版」

次工程:取り外し部品の状態確認へ進みます。

工程2:既設ボルト・ナット・座金の取り外し

工程内容:六角ボルト、六角ナット、座金、バネ座金を取り外し、ねじ山の摩耗、座面のへたり、ナットの戻りトルク低下を確認します。

なぜ必要か:振動部で再使用したナットや座金は、締結力保持性能が低下し、再緩みの原因になります。

使用製品: 六角ボルト 並目六角ナットバネ座金

用途・役割:取り外し品と同径・同ピッチ・同強度区分の新品交換品を照合します。

選定基準:一般機械架台は強度区分8.8、衝撃荷重を受ける固定部は強度区分10.9を使用します。屋内乾燥環境は鉄・三価クロメート、屋外はSUSまたは溶融亜鉛メッキを使用します。規格はJIS B 1180、JIS B 1181、JIS B 1251を基準にします。

引用仕様書名または参考基準名:JIS B 1180 六角ボルト、JIS B 1181 六角ナット、JIS B 1251 ばね座金

次工程:座面清掃と下地確認へ進みます。

工程3:座面清掃・接触面の整備

工程内容:座面の油分、粉じん、錆、塗装浮き、バリを除去し、平座金が密着する面を作ります。

なぜ必要か:座面が沈むと軸力が低下し、緩み止めナットを使っても締結力が安定しません。

使用製品: JISワッシャーISOワッシャー袋入りワッシャー

用途・役割:JISワッシャーは座面圧を分散し、薄板、長穴、塗装面での沈み込みを抑えます。

選定基準:強度区分8.8ボルトには鉄製JISワッシャー、屋外・湿気環境にはSUSワッシャーを使用します。規格はJIS B 1256、ISO 7089を基準にします。振動環境では座面外径が母材穴径を十分に覆うサイズを選定します。

引用仕様書名または参考基準名:JIS B 1256 平座金、ISO 7089 Plain washers

次工程:仮組みと緩み止め部品の選定へ進みます。

工程4:仮組み・緩み止め構成の決定

工程内容:振動の大きさ、分解頻度、温度、腐食環境を確認し、座金式、ナット式、接着剤式の緩み止め構成を決定します。

なぜ必要か:軽振動、連続振動、屋外腐食、電装部では、使う緩み止め部品が異なります。

使用製品: ノルトロックワッシャーUナットスリーロックナットロックタイト

用途・役割:ノルトロックワッシャーはくさび効果で戻り回転を抑えます。Uナット、スリーロックナットはナット側で戻り止め機能を持たせます。ロックタイトは分解頻度が低い締結部のねじ部に塗布します。

選定基準:強度区分8.8以上のボルト固定部に使用します。屋外はSUSまたは防錆表面処理品、振動環境はノルトロックワッシャーまたは金属系緩み止めナット、高温部はナイロン系ではなく金属系を使用します。規格はJIS B 1180、JIS B 1181、ISO 898-1、ISO 898-2を基準にします。

引用仕様書名または参考基準名:国土交通省「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版」、ISO 898-1、ISO 898-2

次工程:本締めとトルク管理へ進みます。

工程5:本締め・締付け管理

工程内容:仮組み後、対角順または中心から外側の順で本締めし、締付け後に座金の浮き、ナットの掛かり代、ボルト突出量を確認します。

なぜ必要か:片締めは座面傾きと軸力不足を発生させ、振動中の緩みを早めます。

使用製品: 8.8六角ボルト10.9六角ボルト六角穴付きボルトフランジナット

用途・役割:8.8六角ボルトは一般架台、10.9六角ボルトは荷重変動が大きい取付部、六角穴付きボルトは狭い機械内部、フランジナットは座面一体型の締結に使用します。

選定基準:屋内機械は鉄・強度区分8.8、衝撃荷重部は鉄・強度区分10.9、腐食環境はSUS、屋外鋼構造周辺は溶融亜鉛メッキを使用します。規格はJIS B 1180、JIS B 1176、JIS B 1181を基準にします。

引用仕様書名または参考基準名:JIS B 1180 六角ボルト、JIS B 1176 六角穴付きボルト、JIS B 1181 六角ナット

次工程:電装部・カバー部の復旧へ進みます。

工程6:制御盤・安全カバー・点検カバーの復旧

工程内容:制御盤、端子台、アース部、安全カバー、点検カバーを復旧し、導通不良、カバー浮き、ねじ脱落を確認します。

なぜ必要か:電装部のねじ緩みは接触抵抗増加、発熱、アース不良を発生させます。カバー部の緩みは作業者接触リスクを高めます。

使用製品: なべ小ねじ(なべ頭)トラス小ねじ(トラス頭)歯付き座金端子ねじ

用途・役割:なべ小ねじは制御盤内部、トラス小ねじは薄板カバー、歯付き座金はアース部の導通確保、端子ねじは配線固定に使用します。

選定基準:制御盤内は鉄・三価クロメートまたはSUS、屋外盤はSUSを使用します。アース部は歯付き座金で塗膜を破り導通面を作ります。規格はJIS B 1111、JIS B 1255を基準にします。

引用仕様書名または参考基準名:国土交通省「電気通信設備工事共通仕様書」、JIS B 1111 小ねじ、JIS B 1255 歯付き座金

次工程:試運転と再点検へ進みます。

工程7:試運転・増し締め確認・記録

工程内容:設備を低速運転から定格運転へ移行し、異音、振動増加、ボルトの回転痕、座金のずれ、ナットの戻りを確認します。

なぜ必要か:運転後に座面がなじむと初期軸力が低下するため、試運転後の確認で再緩みを防ぎます。

使用製品: 皿バネ座金バネナットナット 強度

用途・役割:皿バネ座金は軸力変動を吸収し、バネナットは繰り返し振動部の戻りを抑えます。ナット強度はボルト強度区分と組み合わせて確認します。

選定基準:強度区分8.8ボルトには対応する強度区分のナット、10.9ボルトには高強度対応ナットを使用します。屋外はSUSまたは溶融亜鉛メッキ、連続振動環境はノルトロックワッシャーまたは金属系緩み止めナットを採用します。規格はISO 898-1、ISO 898-2、JIS B 1181を基準にします。

引用仕様書名または参考基準名:ISO 898-1、ISO 898-2、JIS B 1181 六角ナット

まとめ

振動する設備の保守・修理では、ねじを交換するだけでは再緩みを防げません。 分解前点検、取り外し確認、座面整備、緩み止め部品選定、本締め、電装部復旧、試運転後確認までを工程として管理します。

屋内の一般機械には強度区分8.8の六角ボルトとJISワッシャー、連続振動部にはノルトロックワッシャーまたはUナット、高温部には金属系緩み止めナット、屋外腐食環境にはSUSまたは溶融亜鉛メッキ品を使用します。 ネジクルでは、製造業の保守・修理に使うボルト、ナット、ワッシャー、緩み止め部品を工程ごとに選定できます。

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